水素による金属材料の脆化とその防止対策【大阪開催】

水素脆化が問題となる製品の製造企業や取り扱い企業の方、電気めっき企業の方、ボルトなど腐食に伴って水素侵入が起こる部品を製造する企業やその取り扱い企業の方におススメの講座!

水素による金属材料の脆化とその防止対策

主催:R&D支援センター

日時:2013年2月4日(月) 10:30〜16:30

【講座のポイント】
 電気めっきした鉄鋼材料やチタン合金、高圧水素ガス環境で用いるステンレス鋼、腐食環境における高強度鋼など、製造工程や環境から材料中に侵入した水素によって金属材料が脆化して、大きなトラブル、事故に発展する可能性がある。講演者は、これまでに鉄鋼メーカー、電気めっき企業、自動車関連企業、ボルト販売会社などから多くの技術相談を受けるとともに、企業からの受託研究を実施して、問題を解決してきた実績がある。これらの実績を通して得られた水素脆化対策をできるだけわかりやすく話をする。

 水素脆化を理解するためには、材料と環境の特徴を知ることが効果的である。また、品質を保証するためには、各種水素分析法の特徴を予め知っておくことが必要である。これらを金属材料学の基礎から詳しく話をする。

 水素脆化が問題となる製品の製造企業や取り扱い企業の方、水素脆化対策で頭を痛めておられるものづくり企業の方、水素脆化に特に注意を払う必要のある電気めっき企業の方、ボルトなど腐食に伴って水素侵入が起こる部品を製造する企業やその取り扱い企業の方などに聴講をお勧めしたい。

【プログラム】
1.金属材料の水素脆化によるトラブル事例
  1.1 水素脆性が問題となる金属材料、環境、時間は?
  1.2 あなたの気になる条件は?
2.水素脆化を理解するための基礎知識
  2.1 金属材料への水素の侵入過程
  2.2 金属材料の組織
  2.3 金属材料中の水素の固溶状態
  2.4 金属材料中の水素の拡散
  2.5 水素脆化が起こりやすい条件は?
3.水素分析の方法
  3.1 高温溶解水素抽出法
  3.2 昇温脱離法
  3.3 電気化学的方法
  3.4 その他の方法
  3.5 水素分析法を選択するには!
4.水素の拡散速度の測定法
  4.1 濃度分析
  4.2 高温水素透過法
  4.3 電気化学的水素透過法
  4.4 どの方法で拡散速度を測定するの?
5.水素脆化の防止対策
  5.1 誤った情報に注意!
  5.2 実例紹介
  5.3 材料と環境の特徴を知れば水素脆化は防止できる!
[質疑応答・名刺交換・個別相談]