粉体操作におけるトラブルとその原因および防止方法

粉体操作におけるトラブルとその原因および防止方法

主催:R&D支援センター

日時:平成21年10月23日(金)10:30〜16:30

≪講座趣旨≫
粉体プロセスでは、液体や気体のプロセスには見られない多くのトラブルが発生しやすい。その原因の大部分は、粉体特性・装置特性・プロセス特性相互のミスマッチによるものである。このあたりをよく理解して、装置や装置の材料・形状を選び工夫しプロセスを最適化し、時には粉体の改質を行なうことによってトラブルの多くを防ぐことができる。本セミナーでは、幅広い範囲で、具体的な事象をわかり易く解説する。 キーワード:粉塵爆発、静電気、摩耗、粒度分布、粉体流動性、偏析、粉砕効率

≪プログラム≫
序論
※粉体は何故トラブルを起こし易いか? ※どんな工程でどのようなトラブルが起こり易いか?
1.空気(気体)との間でのトラブル
  1-1 粉塵爆発の原因と防止方法    
  1-2 粉体による発火燃焼の原因と防止方法    
  1-3 静電気障害の原因と防止方法は?    
  1-4 電気集塵装置で高い集塵効率を維持する方法
2.装置・異物との間のトラブル
  2-1 装置の摩耗を少なくする対策(耐久性向上、コンタミネーション抑制)    
  2-2 異物混入の防止方法
3.粉体の特性・品質に関わるトラブル
  3-1 粒度・粒度分布の値や表現に関わるトラブルの防止方法    
  3-2 実験用小型ボールミルで粉砕できた粒度分布が、         
     大型実機ボールミルでは達成できないことが起こる原因と対策は?    
  3-3 実験用小型分級機で分級できた分離粒子径が、大型実機で達成できないことが起こる原因    
  3-4 粉砕や分級操作で粒度分布幅を狭く(または広く)する方法    
  3-5 粉体の流動性・分散性を良くする方法    
  3-6 流動性を現場や事務所で評価する簡易方法    
  3-7 固結を防止する方法
4.粉体ハンドリング操作(貯槽・供給・輸送)のトラブル
  4-1 フラッシングや偏析の発生しにくい貯槽器形状    
  4-2 閉塞の防止方法  
  4-3 角型貯槽器設計における最大留意点    
  4-4 スクリューフィーダの能力設計方法    
  4-5 ロータリーフィーダの回転速度を大きくし過ぎると能力が低下することがあるか?    
  4-6 ロータリーフィーダの付着防止・噛み込み防止・気密化の方法    
  4-7 空気輸送配管の閉塞防止と摩耗抑制方法    
  4-8 輸送・供給装置の選定基準
5.粉砕・分級操作における重要事項
  5-1 粉砕や分級の効率を上げる方法    
  5-2 粉砕の限界(どんどん細かくしていくと・・・・・)    
  5-3 粉砕機動力(kW)を簡単に推定計算する方法    
  5-4 Bondの法則を用いた粉砕能力推定方法(ボールミルの寸法・操作条件からの能力推定)    
  5-5 ボールミル内の粉体充填率最適値(幾つかの学術論文には大きな誤りが・・・・)   
  5-6 分級効率曲線の描き方    
  5-7 閉回路粉砕系の最適化の考え方