高断熱・高気密化による省エネ効果と耐久性向上

太陽、風力、地熱などの自然エネルギーを最大限利用するシステムを組み込むには?断熱・気密・防露・換気・快適について総合的に平易に解説!

高断熱・高気密化による省エネ効果と耐久性向上 ≪1名分料金で2人目無料≫

主催:R&D支援センター

日時:平成22年4月26日(月) 13:00〜16:30

《講座趣旨》
京都議定書が発効し、2008年から2012年の間に、1990年レベルのCO2発生量より6% 減を達成しなければならなくなりました。そのような状況下にあるにもかかわらず、住宅や事務所ビルなどの民生用で消費されるエネルギー量が増加の一途をたどっています。より住み良い住環境を求めてきたことを思えば当然の成り行きだといえましょう。では、エネルギーの消費量を抑えつつ住み良い住環境を創り出すにはどうしたらよいのでしょうか。高断熱高気密、全館暖房、計画換気、自然エネルギー利用に答えがありそうです。建物のガードをがっちり固め、そこへ太陽、風力、地熱などの自然エネルギーを最大限利用するシステムを組み込むことです。ところで、平成13年7月にはいわゆる「シックハウス法」が施行され、新築住宅では揮発性有機化合物(VOC)のうちホルムアルデヒドを対象として、含有量に応じた建材の使用の制限と、機械換気の設置が義務付けられました。「シックハウス法」のおかげで、ホルムアルデヒドは改善されつつありますが、他の有機化合物による健康障害やカビの発生が急増しているとも云われており、カビによる健康障害が全世界的なテーマとなっています。カビを餌とするダニの増殖や建物を腐らせる腐朽菌も困った存在です。これらの健康障害をなくし、長持ちする家を作るには結露をなくすことが基本となります。結露には、普段目にする表面結露と壁の中などで発生する内部結露があります。高断熱化が進むほど表面結露はなくなり、内部結露へ移行していきます。とくに最近、屋根での腐れが問題となっています。外壁・屋根をトータルで呼吸する透湿型断熱構造とすることが求められています。
 本講では、断熱・気密・防露・換気・快適について総合的に平易に解説いたします。

《プログラム》
1.住宅を取り巻く諸問題
  1-1 世界の人口とCO2濃度
  1-2 部門別最終エネルギー消費の実績
  1-3 家庭におけるCO2排出量の内訳
  1-4 住宅のサイクル年数

2.住宅における省エネルギー技術
3.高断熱・高気密化による省エネ効果
  3-1 建物の基本性能
  3-2 住宅断熱基準の変遷

4.高断熱は何故必要か
5.高気密は何故必要か
6.耐久性向上と結露
  6-1 表面結露とその防止法
  6-2 壁体内部結露とその防止法
  6-3 屋根の結露

7.これからの住宅
  〜閉じた家から呼吸する家へ〜
  7-1 自立循環型住宅
  7-2 Next次世代対応型複合断熱工法