地中熱利用ヒートポンプの導入状況と設計・計画のポイント

まず地中熱利用の考え方について概説した後,地中熱ヒートポンプシステムの世界的状況、計画・設計のポイントについて順を追って解説すると共に、実測データから省エネルギー性と環境性など、導入効果を紹介!

地下熱利用ヒートポンプ(Ground Source Heat Pump)

〜地中熱利用の考え方とその世界的状況、および計画・設計のポイントと実際の導入効果〜

≪2名同時申込の場合、2人目は無料で受講できます≫

主催:R&D支援センター

日時:平成22年6月22日(火) 12:30〜16:30

≪講座趣旨≫
民生部門のエネルギー消費量が伸び続けていますが、さらなるエネルギーの効率的利用による省エネルギーの推進はもちろん、再生可能エネルギーの大幅な利用拡大なくしてCO2の大幅削減はあり得ません。再生可能エネルギーの活用において最も現実的で効果が高いのは高効率ヒートポンプと蓄熱の導入であると考えます。中でも地中熱利用は、蓄熱媒体としての役割に加えてヒートポンプの主たる熱源として安定性と利用場所の普遍性から欧米では地中熱ヒートポンプシステムの導入が大きく進んでいます。

 一方、我が国でも、少しずつですがその導入価値が認知されつつあり、環境省なども冷房排熱を地中へ吸収させることがヒートアイランド抑制の一助となるという理解の下、本システムの導入を推進していることもあり、ここ数年、導入件数が年々増加しています。

 本講演では、まず地中熱利用の考え方について概説した後、地中熱ヒートポンプシステムの世界的状況を説明して大規模システムについて紹介します。次に、地中熱ヒートポンプシステムの計画・設計のポイントについて順を追って解説すると共に、筆者らがコミッショニングに参加している地中熱利用システムの実測データから省エネルギー性と環境性など、導入効果について紹介します。

≪習得知識≫
・地中熱利用システムの計画や設計に欠かせない、利用の考え方やその背景
・地中熱ヒートポンプシステムの計画・設計のポイント
省エネルギー性と環境性などの導入効果の評価方法と事例

≪プログラム≫
1.地下熱利用の考え方
  1-1 建物・施設のローエネルギー化に向かって
  1-2 地中熱とは?
  1-3 地中熱利用の分類と適用分野
  1-4 地中熱ヒートポンプシステム導入のメリット
  1-5地中熱ヒートポンプシステムの分類
   (1) 垂直ボアホール方式
   (2) 水平方式
   (3) 基礎杭利用方式
   (4) 地下水循環方式
2.地中熱ヒートポンプシステムの世界的普及状況と各国の状況
  2-1 世界的普及状況
  2-2 各国の状況
   (1) スウェーデン
   (2) スイス
   (3) オーストリア
   (4) 中国
   (5) 日本
3.地中熱ヒートポンプシステムの計画・設計のポイント
  3-1 計画のポイント
  3-2 設計のポイント
  3-3 GSHP設計性能予測ツールを用いた設計方法
  3-4 GSHP設計性能予測ツールを用いた設計例
4.地中熱ヒートポンプシステムの導入事例と導入効果
  4-1住宅へのGSHP導入事例と導入効果
  4-2 非住宅へのGSHP導入事例と導入効果
  4-4 鋼管基礎杭利用地中熱ヒートポンプシステムの導入事例と導入効果

(質疑応答・名刺交換)