プラスチックの表面加飾技術

高級感や光沢感をどう与えるのか?加飾フィルムへの要求特性は?自動車の内装部品やモバイル機器などへの応用に向けて、経験豊富な講師が詳しく解説!

プラスチックの表面加飾技術

〜「フィルムへの意匠性付与」 「3次元成型技術」 「各材料・工法のトレンド」 など〜

主催:R&D支援センター

日時:平成22年8月25日(水) 10:00〜16:15

第1部 「銀鏡塗装の開発と表面加工、光沢感・意匠性の市場ニーズ分析」

≪講座趣旨≫
属調の表面加飾技術として注目される銀鏡塗装について、その開発の背景と開発の経過を簡単に説明する。銀鏡塗装の優位性である環境適性や初期投資の少ないことなど、特徴を十分に活用いただきたい。そして、耐久性等劇的な向上などの最近の成果をご紹介する。

≪プログラム≫
1.表面加飾と市場ニーズ
  1-1 加飾技術の意義
  1-2 ニーズ(お客様)から見た加飾技術
  1-3 加飾技術研究会から見た加飾技術銀鏡塗装
2.銀鏡塗装の開発経過
  2-1 特許から見た銀鏡塗装
  2-2 権利化されている特許と銀鏡塗装
3.金属調加飾の概要
  3-1 金属調加飾概観
  3-2 めっき、蒸着、フィルムインサート加飾等の概要解説
  3-3 銀鏡塗装による金属調加飾の優位性
4.銀鏡塗装の現状と将来
  4-1 銀鏡塗装
  4-2 銀鏡塗装による金属調加飾
  4-3 他の技術との比較
5.銀鏡塗装の高機能化
  5-1 銀鏡塗装の課題とその解決
  5-2 新しい機能と応用の可能性
  5-3 生産技術としての銀鏡塗装
  5-4 新しいカスタム加飾技術
6.まとめ
【質疑応答・名刺交換・個別相談】

第2部 「射出成形によるプラスチックの加飾技術」

≪講座趣旨≫
射出成形は金型に彫り込まれた設計情報を転写するものづくり技術である。デザイナーの意図通りに転写できれば、それだけで加飾と言えるレベルが実現できる。
 本講演では、高転写成形技術によって外観品質を高めた「加飾しない加飾」について原理と効果を解説する。さらに、高転写成形品を加飾のベースに用いるときの利点、高転写技術を利用した複合的な加飾技術についても説明する。

≪プログラム≫
1.はじめに
2.加飾技術と高転写成形
  2-1 すっぴんとお化粧
3.高転写成形の技術思想とその種類
  3-1 熱媒体切替方式
  3-2 キャビティ直接加熱方式
  3-3 断熱金型方式
  3-4 電気ヒーター方式
4.蒸気/冷水方式の概要
5.金型加熱冷却による効果
6.加飾ベースとしての高転写成形品
  6-1 塗装のベースとして
  6-2 めっきのベースとして
7.加熱冷却法を活用した加飾技術
  7-1 二色成形
  7-2 フィルムインサート成形
8.美観から機能へ
  8-1 濡れ性の制御
  8-2 反射防止
9.おわりに
【質疑応答・名刺交換・個別相談】

第3部 「プラスチックの加飾とフィルムインサート成形」

≪講座趣旨≫
各種プラスチックの塗装と最近の加飾フィルムの動向をFIMを例に説明する。

≪プログラム≫
1.プラスチックの塗装
  1-1 歴史
   1-1-1 アクリルラッカーでスタート
   1-1-2 ポリウレタンの適用
   1-1-3 その他の塗装系
  1-2 塗料と塗装
   1-2-1 プライマー
   1-2-2 ベースコート  
   1-2-3 トップコート  
   1-2-4 水性塗料の増加
   1-2-5 難密着素材に対する塗装
2.加飾フィルムとその構成
  2-1 PC  
  2-2 PET 
  2-3 その他 
3.成形方法とフィルム
  3-1 FIM     
   3-1-1 FIM とは
   3-1-2 特徴
  3-2 FIMに適したフィルム
   3-2-1 PC系フィルム
   3-2-2 その構成
  3-3 その他の成形方法と今後の動向
【質疑応答・名刺交換・個別相談】

第4部 「加飾フィルムによる成形品への加飾」

≪プログラム≫
1.表面加飾技術分類 (直接印刷・間接印刷)
2.印刷を用いた加飾フィルムによる成形品加飾
3.転写箔について
   3-1 基本構成
   3-2 転写箔のメリット
   3-3 加工方法 (転写機のバリエーション)
4.転写箔に組み込める 意匠・機能
5.成形同時転写 (Nissha-IMD)
6.ターンキーシステム
7.IMDの展開・応用
【質疑応答・名刺交換・個別相談】