EAPアクチュエータの開発とその応用・例

低コスト、軽量、高エネルギー密度、優れた機械カップリング性等を有し、各種アクチュエータ、センサー、モーター、ポンプ、スマートマテリアル等に幅広く応用が可能!

EAPアクチュエータの開発とその応用・例

主催:R&D支援センター

日時:平成22年8月31日(火)12:30〜16:30

≪講座趣旨≫
人類は石器時代鉄器時代を抜けて、21世紀のプラスチックの世紀を迎えつつある。最近、電界などで歪んだり、圧力を発生するエレクトロアクティブポリマー(EAP)を用いて、SFの世界で繰り広げてきた話が俄然現実味を帯びてきた。近い将来、事故等で障害を負った方が、普通の人より、数段優れた活動が可能になったり、自動車等がEAPで動く日がくると思われる。また、地震による建物の倒壊を防ぐEAPも市場に現れると考えられている。SRI型ソフトアクチュエータでは、世界最速(Up to 60,000Hz)、最大変位(Up to 400%)、高圧力(8MPa)を実現し、実際に製品として応用される段階に達した。このアクチュエータは、低コスト、軽量、高エネルギー密度、優れた機械カップリング性等を有しているため、各種アクチュエータ、センサー、モーター、ポンプ、スマートマテリアル等に幅広く応用が可能である。また、SRI型EAPの持つ発電機能は、従来の発電方式では実現できなかった自然の動きや人間・動物・建物などの動きから電気エネルギーを得ることができるデバイスとして注目を集めている。

≪プログラム≫
1.エレクトロアクティブポリマー(EAP)の現状
  1.1 イントロダクション       
  1.2 生体の筋肉について
  1.3 エレクトロアクティブポリマー(EAP)について
   ・電気を利用しない変形するポリマー    
   ・電気を利用するエレクトロアクティブポリマー
   ・イオンエレクトロアクティブポリマー
2.誘電型エレクトロアクティブポリマーの進化と今後
  2.1 新しいアクチュエータ技術の開発動機
  2.2 誘電型エレクトロアクティブポリマーの動作原理
  2.3 誘電型エレクトロアクティブポリマーの製作方法と使用する際のポイント
  2.4 誘電型エレクトロアクティブポリマーの応用例
   ・ダイアフラムアクチュエータとその応用
   ・ストレッチ型アクチュエータとその応用
    :(NEMS/MEMS EAPスイッチ、EAPバルブ、ロボット用アクチュエータ等)
   ・ユニ・バイモルフ型アクチュエータとその応用
    :(EPAスキャナーシステム、マイクロナノファクトリーでの移動手段、大型平面ディスプレーへの応用等)
   ・アコーステイク型アクチュエータとその応用
    :(スピーカー、携帯電話向けバイブレータとスピーカー、ノイズリダクション・システムへの応用等)
   ・医療用器具やロボティクスへの応用
    :(内視鏡カテーテル、使い捨て器具等への応用、介護システム等)
   ・高効率人工筋肉発電システムへの応用
    :(エナジーシューズ、波・風等を利用した人工筋肉発電等)
  2.5 誘電型エレクトロアクティブポリマーの駆動体験
  2.6 EPAアクチュエータの今後の展開と新しい利用法の考察
(質疑応答・名刺交換・個別相談)