レアメタルリサイクルの動向と分離・回収技術
レアメタル(コバルト、リチウム、ニッケル、ネオジム、ジスプロシウム、イットリウム、ユーロピウム等)リサイクルの現状と分離回収技術を詳しく解説!
主催:R&D支援センター
日時:平成22年9月22日(水) 12:30〜16:30
≪講座趣旨≫
多くのレアメタルは輸入が困難になりつつあります。レアメタルは戦略物質であり、リサイクル使用してゆかないと今後価格が高騰したり、入手できなくなったりする可能性があります。この講演では、レアメタルとリサイクルの現状とレアメタルの分離・回収技術について詳しく述べます。
この講演で学ぶことによって、レアメタルの分離方法や分離技術の全体を習得することができます。電池や磁石や蛍光体には、コバルト、リチウム、ニッケル、ネオジム、ジスプロシウム、イットリウム、ユーロピウムなどのレアメタルが使われています。工程廃棄物や使用済み製品からこれらのレアメタルを分離回収することは重要な問題です。都市鉱山という言葉がありますが、都市鉱山のままでは何の解決にもなりません。これらの解決につながる講演をしたいと考えています。
≪プログラム≫
1.レアメタルのリサイクルの動向
1-1.レアメタルのリサイクルの傾向
1-2.リチウムイオン電池のリサイクルの考え方
1-3.超硬工具材料のリサイクルの考え方
1-4.蛍光体のリサイクルの考え方
1-5.無電解ニッケルメッキ液のリサイクルの考え方
2.物質分離の基礎
2-1.分離操作の基礎知識
2-2.リサイクルに関わる要素技術の概要
3.溶媒抽出法の適用の方法
3-1.溶媒抽出法というもの
3-2.抽出等温線とMcCabe-Thiele解析について
3-3.なぜどのようなレアメタルでも分離ができるのか
3-4.ニッケルとコバルトの溶媒抽出分離について
4.イオン交換樹脂法の適用の方法
4-1.イオン交換樹脂法というもの
4-2.イオン交換樹脂法のイオン捕捉の原理
4-3.貴金属の分離への適用例
5.沈殿分離法の適用の方法
5-1.水酸化物沈殿法とその特徴について
5-2.硫化物沈殿法とその特徴について
5-3.シュウ酸塩、炭酸塩沈殿法とその特徴について
6.貴金属のリサイクルについて
6-1.貴金属の溶解とその原理について
6-2.貴金属の溶媒抽出とその特徴について
6-3.貴金属の剥離とその特徴について
7.まとめ