材料の熱拡散率および熱伝導率測定・評価方法

固体材料の熱拡散率および熱伝導率の測定方法と測定結果の信頼性の考え方を分かりやすく解説します!!

材料の熱拡散率および熱伝導率測定・評価方法

主催:R&D支援センター

日時:平成22年9月22日(水) 13:00〜16:30

≪講座のポイント≫
熱拡散率および熱伝導率の測定方法には様々な手法があります。信頼性の高い測定結果を得るためには、測定方法の原理と特徴を理解し、目的にあった選択をすることが重要です。

 本講演では、固体材料の熱拡散率および熱伝導率の測定方法について、その原理と特徴、測定方法の選択と測定結果の信頼性の検討について説明します。また、レーザフラッシュ法を例に、熱拡散率測定の不確かさ評価を紹介します。

≪プログラム≫
1.はじめに
2.熱伝導率・熱拡散率・熱浸透率
  2.1 熱物性値の定義(熱伝導率・熱拡散率・熱浸透率)

  2.2 熱伝導率・熱拡散率の評価対象の材料

3.熱伝導率・熱拡散率測定方法の原理と特徴
  3.1 測定方法の分類

  3.2 定常法による熱伝導率測定

  3.3 非定常法による熱拡散率測定

    3.3.1 パルス加熱法の原理と応用

       ・光加熱を用いたパルス加熱法

      (レーザフラッシュ法、高速パルス加熱サーモリフレクタンス法など)

       ・ジュール加熱を用いたパルス加熱法(パルス取らんじぇンと法など)

   3.3.2 周期加熱法の原理と応用

       ・ジュール加熱を用いた周期加熱法(3ω法、温度伝搬法など)

       ・光加熱を用いた周期加熱法

      (光交流加熱法、スポット周期加熱法、熱物性顕微鏡等)

   3.3.3 ステップ加熱法の原理と応用

       ・ジュール加熱を用いた周期加熱法(非定常細線加熱法など)

  3.4 測定事例

4.測定方法の選択と測定結果の信頼性
  4.1 測定方法の適用範囲

  4.2 測定方法の選択における注意点

   4.2.1 測定方法の特徴の視点から

   4.2.2 測定対象の材料の視点から

  4.3 測定結果の信頼性評価

   4.3.1 標準物質や測定規格の利用

   4.3.2 不確かさ評価(レーザフラッシュ法の場合を例として)

5.まとめ