微粒子分散・凝集のメカニズムと製造方法
何が分散を促進するのか?何が凝集を促進するのか?ゼータ電位とハマカー定数因子をもとに微粒子間の相互作用エネルギー曲線の描き方とその利用法を分かりやすく解説!
微粒子分散・凝集のメカニズムと製造方法
〜ゼータ電位、安定性評価方法、練肉・分散、ロールミル、ビーズミル〜
主催:R&D支援センター
日時:2011年5月30日(月) 10:30〜16:30
第1部 微粒子分散・凝集の基礎
【講座のポイント】
微粒子分散系の安定性はDerjaguin-Landau-Verwey-Overbeek(DLVO)理論をもとに定量的に評価されます。この理論のキーワードはゼータ電位(分散促進因子)とハマカー定数(凝集促進因子)です。これら2つのパラメタの求め方を含めてDLVO理論の徹底理解をめざします。
【受講対象者レベル】
微粒子分散系の安定性の評価法を学びたい人や、ゼータ電位を見積もるための電気泳動法について学習したい人、さらに、ハマカー定数について理解したい人など。
【プログラム】
1.界面電気現象とゼータ電位
1-1 微粒子の表面電荷と表面電位
1-2 微粒子周囲の拡散電気二重層
2.電気泳動移動度の測定
2-1 ゼータ電位(分散促進因子)の求め方
2-2 Smoluchowskiの式、Hückelの式、Henryの式
2-3 緩和効果を考慮した式
2-4 液滴、高分子電解質、柔らかい粒子(高分子で覆われた粒子)の電気泳動
3.分散系の安定性を評価する方法
3-1 微粒子間のファンデルワールス相互作用:ハマカー定数(凝集促進因子)
3-2 微粒子間の静電相互作用
3-3 DLVO理論
【質疑応答・名刺交換・個別相談】
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第2部 微粒子分散体の製造方法(その理論と製造技術)
【講座のポイント】
皆様が扱かっている顔料や粉体が,どのような方法で合成されているかを論じた上で,条件によっては練肉工程を省略できる例を省略する。顔料SLURRY状態からのTUNK FLUSHING SYSTEMを詳述する。
【受講対象者レベル】
中堅技術開発者や新規開発企画担当者に有効です。特に現行の製造法に不満を持っていて,革新的な製法・品質を模索している現状を熟知している技術者に歓迎です。
【プログラム】
1.顔料・金属粉体の合成例(どの製造工程で凝集が発生しているか)
1-1 有機顔料の合成方法と工程別粒径
1-2 金属粉,CaCO3の合成方法と工程別粒径
1-3 FLUSHINGの原理と成功させるためのKey Point
2.練肉・分散に関する理論的考察
2-1 練肉工程に関する基礎知識(粒子結晶,酸塩基理論,ETC)
2-2 CRUSHINGとSHEARINGの差違
2-3 使用試料の簡便にできる酸・塩基度の判定方法
3.微粒子分散体を生産する為の具体的手法
3-1 練肉機械の分類
3-2 ナノ練肉・分散工程に活用されている具体的機械名
3-3 ナノ練肉・分散機械に要求される特性値(冷却・摩耗・トラブル)
4.三本ロールミルとビーズミル
4-1 3本ロールミルのKey Word,最適ベース粘度,最新ロールの仕様
4-2 ビーズミルの変遷,最新のビーズミルと使い方,最適条件の見つけ方
4-3 ナノ分散体の安易な評価方法(PET FILMとBAR COATER)
【質疑応答・名刺交換・個別相談】