高分子材料トライボロジーの基礎と制御・評価方法

プラスチックやゴムなどの基礎知識や,摩擦・摩耗・潤滑などのトライボロジーを理解することはもちろんのこと,摺動部材として用いる場合の最適な材料選択するための知識,材料の改質方法や材料設計のポイントなどについても基礎から丁寧に解説!

高分子材料トライボロジーの基礎と制御・評価方法

主催:R&D支援センター

日時:2011年7月25日(月) 12:30〜16:30

【講座のポイント】
 プラスチックをはじめとした高分子材料および高分子系複合材料のトライボロジー特性の基礎をわかりやすく解説した上で,高分子材料のトライボロジー特性を制御するための材料設計技術のポイントや評価方法について説明する。

 プラスチックをはじめとした高分子材料は軽量かつ成形加工性の簡便さや自己潤滑性を有するため,摺動部材(トライボマテリアル)として多用されている。しかしながら,高分子材料の特徴を十分理解しないまま使用し,その結果,材料の選択を誤り,機械や製品等の性能をきちんと発揮できないことが多く見受けられます。

 本講義では,プラスチックやゴムなどの高分子材料の基礎知識や,摩擦・摩耗・潤滑などのトライボロジーを理解することはもちろんのこと,摺動部材として用いる場合の最適な材料選択するための知識や,材料の改質方法や材料設計のポイントなどについて基礎から丁寧に解説します。また,これらトライボロジー特性を評価するための評価技術や,最新の高分子トライボマテリアルの研究動向などについても詳しく説明します。

【プログラム】
1.高分子材料のトライボロジーの基礎
  1-1.トライボロジーについて
  1-2.高分子材料について
  1-3.高分子材料の特徴
  1-4.高分子材料の性質
  1-5.高分子材料の摩擦
    1-5-1.高分子材料の摩擦メカニズム
    1-5-2.高分子材料の摩擦特性
  1-6.高分子材料の摩耗
    1-6-1.高分子材料の摩耗メカニズム
    1-6-2.高分子材料の摩耗特性
  1-7.高分子材料のトライボロジー特性に及ぼす諸因子の影響
  1-8.高分子材料のトライボロジー特性の改質法
    1-8-1.改質法について
    1-8-2.複合化による改質法
    1-8-3.ポリマーブレンドによる改質法
    1-8-4.表面改質法
    1-8-5.その他の改質法
  1-9.高分子系トライボマテリアルとその特徴
    1-9-1.熱可塑性樹脂系
    1-9-2.熱硬化性樹脂系
    1-9-3.ゴム・エラストマー
    1-9-4.高分子系トライボマテリアルの特徴
  1-10.高分子系トライボマテリアルの材料設計とポイント

2.トライボロジー試験法
  2-1.トライボロジー試験法
  2-2.トライボロジー試験における注意事項
  2-3.表面分析法

3.高分子系トライボマテリアルの開発例と最近の研究動向
  3-1.高分子複合材料を用いたトライボマテリアルの開発
  3-2.ポリマーブレンドを用いたトライボマテリアルの開発
  3-3.熱可塑性エラストマー(TPE)を用いたトライボマテリアルの開発
  3-4.ナノコンポジットを用いたトライボマテリアルの開発
  3-5.ナノコンポジットを1成分とするポリマーブレンドを用いたトライボマテリアルの開発
  3-6.最近の研究動向
  3-7.その他

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