ポリイミドの基礎と高性能化
耐熱性とともに溶解性、低熱膨張、低誘電率、低吸水性等が要求されるポリイミドの構造と性質の関係を説明し、機能向上に向けた取り組み、研究内容を解説する!
〜合成、設計、耐熱性・可溶性などの性質に及ぼす要因〜
主催:R&D支援センター
日時:2011年8月31日(水) 10:30〜16:30
[講座のポイント]
航空宇宙産業用材料として開発され、耐熱絶縁材料として用いられていたポリイミドはエレクトロニクスの驚異的な発展により、耐熱性とともに様々な特性(溶解性、低熱膨張、低誘電率、低吸水性等)が要求されるようになり、これらの特性を満たすため、様々な構造のポリイミドが合成され、その性質が明らかにされています。
本講演では、それらを基にして、ポリイミドの合成法、ポリイミドの構造と性質の関係について説明します。さらに特異な構造のモノマーを用いて合成したポリイミドの性質についても説明します。またポリイミドの構造が同じであっても、成型法によりその性質が大きく異なることがあり、それらをまとめてポリイミドの性質に影響を及ぼす要因について解説します。
[プログラム]
1.ポリイミドの一般的性質
1-1 Kaptonタイプポリイミド
1-2 Biphenylタイプポリイミド
1-3 ポリイミドの耐熱性,溶解性等,その他の性質
2.ポリイミドの合成法
2-1 二段合成法(一般的合成法)
2-2 一段合成法(可溶性ポリイミド合成)
2-3 三段合成法(ポリイソイミドを経由)
2-4 その他の合成法
3.ポリイミドの構造と性質の関係(耐熱性,溶解性,その他の性質)
3-1 対称,非対称,屈曲構造の酸無水物からのポリイミドの性質の比較
3-2 直線構造の酸無水物からのポリイミドの性質
3-3 エステル基,アミド基,水酸基を含むポリイミドの性質
3-4 かさ高い芳香環を導入したポリイミドの性質
4.ポリイミドの性質に影響を及ぼす要因,今後の展望
(質疑応答・名刺交換・個別相談)