電気自動車(マイクロEV)の設計・製作とそのポイント

高齢化社会で手軽に乗れる乗り物として注目されるマイクロEVの開発法を修得し、応用製品を開発しよう!

電気自動車(マイクロEV)の設計・製作とそのポイント

共催:R&D支援センター

日時:2011年8月12日(金) 10:30〜17:30

[講師の言葉]
電気自動車は環境問題の観点からガソリンエンジン車に代わるべき交通手段として有力視されている。ここでは元自動車会社のメンバー7人で製作したマイクロEVを題材として、電気自動車の製作方法を解説する。講義の内容は自動車会社が作るような本格的な電気自動車の専門技術解説ではなく、簡単に作れるマイクロEVの商品計画から設計製作まで一連の流れを解説し、車作りのポイントを理解してもらう。さらにこれらのマイクロEVを街中で走らせ数ヶ月間の実証試験を行ったのでその結果も紹介する。
 マイクロEVは原付自転車として市町村でナンバープレートの取得ができる。したがって、小さな工場での製作販売も可能であり、ビジネスチャンスが期待できる。また、電気自動車は制御回路が組み込み易く、ショッピングモールでの室内乗用、空港での自動運搬、屋根付きシニアカー、病院での構内運搬、高齢者用コミュータ等々、次世代の乗り物として応用範囲が広い。このような観点から電気自動車の作り方を知っておくことは有益なことと思われる。

[プログラム]
Ⅰ.デザインと基本構想
  1.デザイン企画
  2.先行デザイン
  3.生産デザイン
  4.社会動向・市場動向
Ⅱ.基本構造の設計 
  1.設計の一般的な基本
  2.構想原案
  3.レイアウト及び全体構想
  4.性能構想
Ⅲ.パワーユニット(電気回路)の構想および検討
  1.電気・電子回路
  2.インバータの仕組み
  3.インホイルモータ
  4.バッテリー
Ⅳ.FRPによるボディ製作  
  1.車体外板の製作
  2.FRPの一般知識
  3.FRPボディ製作の手順(アウターライン図作成から塗装まで)
  4.複数台製作の場合の手順 
Ⅴ.生産へのステップ 
  1.基本条件策定
  2.試作
  3.工程設計
  4.原価試算
  5.生産
Ⅵ.EVの次世代展開
  1.ガソリン車に代わるEV
  2.コミューターとしてのEV
  3.EVの応用展開