超伝導材料の開発と今後の展望

抵抗ゼロで大電流を流す!すでに実用化されている、あるいはこれから実用化が期待されている超伝導材料とその線材化について紹介し、超伝導材料にはどのような応用があり、また今後どのような応用が期待されるかについて解説!

超伝導材料の開発と今後の展望

主催:R&D支援センター

日時:2011年12月15日(木) 12:30〜16:30

[講座のポイント]
超伝導材料は抵抗ゼロで大電流を流すことができるため、これを各種の電力機器に応用すると効率が高まるだけではなく、機器が小型・軽量化されるので、省エネルギーや低炭素化などの観点から重要視されている。本講演ではまず超伝導体(材料)発見の歴史を振り返り、これまでに発見された数多くの超伝導材料を分類してその概略を述べる。次に、すでに実用化されている超伝導材料、ならびにこれから実用化が期待されている超伝導材料とその線材化について紹介し、超伝導材料にはどのような応用があり、また今後どのような応用が期待されるかについて述べる。最後に、将来においてそのような応用が達成されるためには、今後どのような研究開発が必要かを考察する。

[プログラム]
1.超伝導の基礎
  1-1.超伝導とは
  1-2.様々な超伝導材料
  1-3.超伝導材料の物理的基礎
  1-4.磁束線ピンニング

2.実用超伝導材料
  2-1.Nb-Ti超伝導材料
  2-2.Nb-Tiの線材化とその応用
  2-3.Nb3Sn超伝導材料
  2-4.Nb3Snの線材化とその応用

3.Nb3Sn以外のA15型超伝導材料
  3-1.A15型超伝導材料について
  3-2.Nb3Al超伝導材料
  3-3.Nb3Alの線材化とその応用

4.高温酸化物超伝導材料
  4-1.高温超伝導材料の特徴
  4-2.ビスマス超伝導材料
  4-3.ビスマス超伝導材料の線材化とその応用
  4-4.イットリウム超伝導材料
  4-5.イットリウム超伝導材料の線材化とその応用

5.MgB2超伝導材料
  5-1.MgB2の特徴
  5-2.MgB2の線材化とその応用

6.鉄系超伝導材料
  6-1.鉄系超伝導材料の特徴
  6-2.鉄系超伝導材料の線材化

7.今後の研究開発の動向
  7-1.材料について
  7-2.線材化について

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