固体NMRによる有機材料の精密構造解析及びその表面構造解析への応用 【大阪開催】
有機材料の精密構造解析や超高感度固体高分解能NMRによる材料表面の構造解析について詳述!
固体NMRによる有機材料の精密構造解析及びその表面構造解析への応用
主催:R&D支援センター
日時:2012年2月7日(火) 12:30〜16:30
【受講対象】
有機材料開発で、構造的視点を深めたい方。通常の解析で未解決の問題をお持ちの方。固体高分解能NMRで何が分るか、まとめて知りたい方。材料表面の新しい解析に関心のある方。
【習得できる知識】
種々の高分子材料を中心とした有機材料の精密構造解析について、基礎的事項から最先端事項まで効率よく習得でき、今後の材料開発に生かすことができる。
【講座のポイント】
固体高分解能NMRでは、結晶状態はもとより構造の乱れた非晶状態でも、分子のコンホメーション、水素結合などの相互作用、分子運動状態を精密に解析でき、これらと材料の性能・機能との分子レベルの関係を追及できる。
本講演では、この固体高分解能NMR法の基礎から最先端まで分りやすく述べ、いくつかの高分子材料の精密解析について丁寧に解説する。また、最近開発しているdynamic nuclear polarization (DNP)を利用した超高感度固体高分解能NMRについても簡潔に説明し、その材料表面の構造解析への応用についても述べる。
【プログラム】
1.緒言
2.固体高分解能NMR解析法
2-1.構造と分子運動
2-2.化学シフトの量子化学計算とその有効性
2-3.高磁場化とDNP NMRの応用
3.結晶性高分子
3-1.結晶‐非晶構造
3-2.水素結合 ポリビニルアルコールと天然セルロース
3-3.配向非晶鎖の検出・解析
4.非晶性高分子
4-1.ガラス状態の構造と分子運動
4-2.耐衝撃性、気体透過性
5.混合状態、複合状態
5-1.その特徴
5-2.固体高分解能NMRによる解析
6.表面、薄膜状態
6-1.構造と分子運動
6-2.表面および表面近傍の構造の固体高分解能NMRによる解析
7.結言