ガラス高強度化のメカニズムとタッチパネル用ガラスの開発動向【大阪開催】

材料力学や破壊力学の基礎から始めて,ガラス材料に特徴的な永久高密度化現象や,本質強度など最近の研究最先端までを解説!スマートフォン/タッチパネル用ガラス材料最新動向!

ガラス高強度化のメカニズムとタッチパネル用ガラスの開発動向

主催:R&D支援センター

日時:2012年3月8日(木) 10:30〜16:15

第1部 ガラスの強度と破壊挙動 −高強度化へのアプローチ−
【講座のポイント】
 ガラスの強度や破壊現象の評価方法を解説し,化学的な視点からガラスの高強度化へ取り組むヒントを紹介する。材料力学や破壊力学の基礎から始めて,ガラス材料に特徴的な永久高密度化現象や,本質強度など最近の研究成果についても概説する。

【受講対象者・レベル】
 ガラスの破壊で困っておられる方,ガラス製造技術者,ガラス利用研究者など。初学者向け。

【プログラム】
1.材料力学と破壊力学の基礎
  1-1 脆性破壊
  1-2 応力拡大係数と破壊靱性
  1-3 強度測定法と破壊靭性値測定法
  1-4 疲労現象
2.ガラスの押し込み試験
  2-1 ガラスの硬度測定
  2-2 押し込み破壊靱性値
  2-3 脆さ評価
  2-4 クラック発生荷重
  2-5 スクラッチ試験
3.ガラスの高密度化
  3-1 ガラスの高密度化現象
  3-2 押し込み誘起高密度化
  3-3 損傷性,脆性評価に高密度化が及ぼす影響
4.ガラスの本質強度
  4-1 本質強度とは?
  4-2 ファイバー2点曲げ試験法
  4-3 ガラスの本質強度の組成依存性
5.高強度ガラスへのアプローチ
  5-1 ガラスの強化法
  5-2 強化ガラスの最近のトピック
【質疑応答・名刺交換】

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第2部 スマートフォン/タッチパネル用ガラス材料の要求特性と高機能化
【講座のポイント】
 タッチパネルは従来主流であった抵抗膜方式に対して静電容量方式が飛躍的に伸びてきている。そのような中で求められる要求特性も変わろうとしている。市場動向も出来るだけ網羅した形で説明したい。

【受講対象者・レベル】
 初心者〜企画開発担当者向け。ガラス材料について、あまり知られていない基礎的な事項から現在量産的に製造されている内容まで幅広い内容とする。

【プログラム】
1.はじめに
  1-1 携帯端末とキーデバイスについて
  1-2 世界の携帯端末市場とカバーガラスについて
2.タッチパネル向けガラス材料
  2-1 抵抗膜式タッチパネルとカバーガラス
  2-2 静電容量式タッチパネルとカバーガラス
  2-3 電磁誘導式タッチパネルとカバーガラス
  2-4 光学式タッチパネルとカバーガラス
3.携帯端末用カバーガラスに求められる基本特性
  3-1 ガラスの表面強化
  3-2 時計用カバーガラス、ガラスディスクから携帯端末用カバーガラスへ
4.物理強化法と化学強化法の比較
5.化学強化について
  5-1 化学エッチング処理法
  5-2 高温型イオン交換法
  5-3 低温型イオン交換法
  5-4 イオン交換法の方向性
6.化学強化の効果をアップさせる各種材料
7.化学評価の製品評価
  7-1 化学強化品の製品強化
  7-2 化学強化の効果を損なうガラス加工での要因と対策
8.カバーガラスの基本的な加工工程
  8.1 切断/穴あけ/切り欠き
  8.2 糸面取り加工
9.ガラスの3次元加工
  9.1 曲げ加工応用品
  9.2 プレス加工応用品
10. カバーガラス用材料の将来動向

【質疑応答・名刺交換】