プラスチックの接着技術
接着及び接着剤の基礎、接着剤の選定・使用方法までを概説し、被着剤がプラスチックの場合の留意点からトラブル、評価方法まで事例を交えて分かりやすく解説!
〜接着機構、接着剤の選び方・使い方、接着不良と対策、評価etc.〜
主催:R&D支援センター
日時:2012年3月30日(金) 12:30〜16:30
【講座のポイント】
接着及び接着剤に関する理論的なことを解り易く説明し, 接着剤を選定する時, 或いは使用するときの指針になるようにする。どうして接着するのかの接着理論と実践との結びつきについて, 詳細に説明する。
特に被着材がプラスチックの場合に限定して, 難接着プラスチックの表面極性を変える表面処理の方法について, 詳細に説明する。
そしてプラスチック接着作業時に起こすトラブルについて触れ, 幾つかの接着事例を示しながら, トラブル対策に言及する。
【プログラム】
1.接着の基礎
1-1.接着・接着剤とは
・接着剤のザイは, 何故 材ではないの?
1-2.接着剤接合の長所・短所
・プラスチックの接合に何故接着が使われるの?
1-3.接着理論及び接着のメカニズム
・接着強さが発揮されるには, 被着材と接着剤が一定の距離まで近づく必要がある。(表面処理の目的の一つがここにある。)
2.接着のプロセス
3.接着の界面化学
3-1.接触角とぬれ
3-2.表面張力
3-3.溶解性パラメーター(SP値)
3-4.分子間力と凝集力
4.接着剤の選び方(接着だけがプラスチックの接合方法ではない)
4-1.硬いプラスチック材料同士の接着
4-2.軟らかいプラスチック材料同士の接着
4-3.軟らかいプラスチック材料と硬いプラスチック材料の接着
4-4.SP値の近いものは接着し易い
4-5.SP値の異なる材料の接着は?
・両者のプラスチック材料の表面改質が必要<異種プラスチックの接着>
4-6.実用条件を知る
・重要因子は熱と水
5.接着剤の使い方
5-1.被着材の準備
・表面処理の目的は二つある(清浄で均一面,表面改質)
5-1-1.表面洗浄(表面洗浄, 表面粗面化処理)
5-1-2.表面改質
(1)化成処理
(2)火炎処理
(3)コロナ放電処理
(4)プラズマ処理
(5)紫外線処理
(6)表面処理の評価
5-2.接着剤の準備
5-3.接着剤の塗布
5-4.接着接合部の設計
・接着接合は剥離に弱くせん断に強い
5-5.接着剤の乾燥固化&硬化
5-6.養生
6.プラスチック接着におけるトラブル事例
7.接着の評価
7-1.JISの接着試験方法
7-2.非破壊検査方法
8.トラブル処理の実際
8-1.プラスチック接着における白化現象
8-2.プラスチック接着のクレージング現象
8-3.可塑剤移行
【質疑応答・名刺交換・個別相談】