接着の正しい基礎知識と耐久性評価法、信頼性保証技術【大阪開催】
接着!見よう見まねで使っていませんか?接着の正しい基礎知識から高度な信頼性保証技術までをわかりやすく解説!
主催:R&D支援センター
日時:2012年6月7日(木) 10:30〜17:30
【講座のポイント】
接着接合は部品組立における重要な要素技術であるが、長期耐久性を正確に予測する方法は確立されておらず、接着接合を製品に適用する際、「何年もつか」というこ とが常に議論される。「実際に使ってみなければわからない」というあいまいな状態で接着接合を採用するわけにはいかない。接着接合物の安全性、信頼性を保障できるデータ的な「裏付け」としっかりとしたストーリーが必要である。
講師はまさに接着接合を製品に適用するための安全性、信頼性の「裏付け屋」的立場で、これまでに各種の環境や応力に対する耐久性評価や長期耐久性予測、耐久性を向上させるための方法について検討し、これらの蓄積をベースとして接着の信頼性保証ストーリーを構築してきた接着の耐久性、信頼性の第一人者である。
本セミナーでは、接着の製品への適用開発時点やトラブル対策で課題を抽出できるようになるための、接着の基礎的な理論と教科書に書かれていない実際のポイントを紹介するとともに、接着接合物の長期信頼性保証のために必要な接着耐久性の評価・寿命予測法と耐用年数経過後の安全率算出法を、講師がこれまでに行ってきた実際を豊富なデータに基づいてわかりやすく紹介する。
【受講対象者・レベル】
電気・電子機器、精密機器、機械・構造物、自動車・車両などの設計、工作、材料、信頼性で接着に関わっている技術者。
特に、接着の専門家ではなく、接着をブラックボックス的に使用せざるを得ない状況にある技術者。
【プログラム】
[1]接着不良を未然に防ぎ信頼性の高い接着を行うための基礎知識
1.理想的な接着状態とは?
(1)凝集破壊率
(2)接着強度の変動係数
2.「接着」は難しい?
3.接着の基礎(接着の過程と注意点:常識の誤り)
(1)接着の過程
(2)表面張力
(3)表面状態と表面処理
(4)接着剤の固化(硬化)と内部応力
[2]接着耐久性の評価・寿命予測法
1.接着接合における劣化の要因
2.熱劣化の予測法
3.水分による劣化の予測法
(1)接着部の形状・寸法と耐湿性
(2)接着部への水分の拡散を考慮した耐湿性評価法
(3)長期耐湿劣化の推定法
(4)耐湿劣化後の乾燥による接着強度の回復と屋外暴露劣化の推定法
(5)屋外暴露における加速試験
4.クリープによる劣化の予測法
5.疲労耐久性の予測法
[3]接着接合物の長期信頼性保証技術
−耐用年数経過後の安全率の定量化法−
(1)要求信頼度、実効接着強度、最大発生応力、安全率の関係
(2)実効接着強度の求め方
(3)耐用年数経過後の安全率
(4)耐用年数経過後の安全率の事例
【質疑応答・名刺交換】