プラスチック中の添加剤の分析法ノウハウ
スペクトルの読み方のコツを解説!普通の装置での分析法や泥臭い分析法の紹介!
主催:R&D支援センター
日時:2012年6月29日(金) 10:00〜17:00
[講座のポイント]
一般に分析法について解説する場合、記述の観点には次がある:
①「分析目的別」記述 ②「測定技術別」記述 ③「分析対象別」記述
本セミナーでは、次の観点で項目を整理して、面倒な添加剤分析の基礎から実際のコツまで、丁寧に解説する。
・プログラムは「分析目的別」を基本とし、種々の分析目的に適切な指針を提供
・「測定技術」については、各分析目的ごとに適した手法を解説。全ての分析者が最新鋭の装置を使用できる環境にいるわけではないことを考慮し、普通の装置での分析法や泥臭い分析法の紹介にも注力。
・「分析対象別」の記述は、分析しにくい添加剤の代表であるHALSやリン系酸化防止剤、カルボン酸塩を取り上げ、コツを解説
・「分析目的」の中では、最も重要と考えられる「他社品の分析」を重要視し、実際的なコツを解説
・定性の代表的手法である赤外法については、スペクトルの読み方のコツを解説
[プログラム]
1.序:添加剤分析の意義・目的
2.添加剤の種類:効用&タイプ
2.1 プラスチック用添加剤の種類と効用
2.2 新しい添加剤および最近の傾向
2.3 ゴム用添加剤
3.添加剤の分析指針:総論
4.既知試料中の特定添加剤の定量分析
4.1 指針
4.2 手法別各論(1):赤外
4.4 手法別各論(2):紫外吸収
4.4 手法別各論(3):1H NMR
4.5 手法別各論(4):GC
4.6 手法別各論(5):熱脱着GC
4.7 手法別各論(6):HPLC・GPC
4.8 手法別各論(7):元素分析
4.9 手法別各論(8):比色法
4.10 間接法
5.未知試料中の添加剤の定性分析(1):基礎編
5.1 指針
5.2 手法別各論(1):前処理:基材からの分離
5.3 手法別各論(2):前処理:成分のグループ分け
5.4 手法別各論(3):HPLC/IR
5.5 手法別各論(4):HPLC/MS
5.6 手法別各論(5):TLC/IR
5.7 手法別各論(6):GC/MS
6.添加剤分析のための赤外吸収スペクトルの読み方
6.1 主要添加剤の赤外吸収スペクトルの特徴
6.2 各赤外領域に現れる特性吸収
6.3 有用なゴールデンピーク
7.分析が難しい添加剤の分析指針:HALS、リン系酸化防止剤、カルボン酸塩
7.1 HALS
7.2リン系酸化防止剤
7.3カルボン酸塩
7.4 その他
8.未知試料中の添加剤の定性分析(2):実践編
8.1未知試料中の添加剤分析の難しさ、および、分析のコツ
8.2 推奨される分析フロー、グループ分けの勧め
8.3分析例
9.成形品における添加剤の状態分析・作用機構の解析
9.1 表面濃度・ブリードの分析
9.2 存在状態等の分析
10.添加剤に由来する品質トラブルの分析
10.1 ブリード・ブルーム
10.2 変色
10.3 ニオイ・味
10.4 コンタミ
11.食品包装に要求される添加剤分析
11.1 食品包装に関する主要規準
11.2 新規添加剤の申請のための分析
[質疑応答・名刺交換]