界面活性剤の基礎知識とプロセスケミカルスへの応用【大阪開催】

実験、映像も使い、界面活性剤の基本的な物性、性状を分かりやすく解説!使用頻度が高く、問題が発生しやすい分散剤、消泡剤の「正しい使い方」を修得できる!

界面活性剤の基礎知識とプロセスケミカルスへの応用

主催:R&D支援センター

日時:2012年7月12日(木) 10:30〜16:00

【講座のポイント】
 研究、生産現場で製品の品質向上、生産性向上等で各種のプロセスケミカルスが使われている。プロセスケミカルスは工程薬剤あるいは添加剤とも呼ばれ、各種界面活性剤から作られている。プロセスケミカルスは使い方を誤ると品質、生産性のダウンにつながる。プロセスケミカルスの性能をどう引き出すか、旨く使いこなすにはどうすれば良いかを考えるにあたってはプロセスケミカルスの成分である界面活性剤の知識が必要になる。この講座では簡単な実験、映像も使い、界面活性剤の基本的な物性、性状を分かりやすく論じ、今後の研究、生産現場で発生する要望、問題点等に対し出来るだけ短時間で対応できるようになるための基礎及び応用知識の習得を目指す。

 また各論としてはプロセスケミカルスの中でも特に使用頻度が高く、問題が発生しやすい分散剤、消泡剤について界面活性剤との関係から詳述する。

【プログラム】
1.界面活性剤とは?
  1-1.界面活性剤の種類と性状
    1-1-1.アニオン界面活性剤
    1-1-2.カチオン界面活性剤
    1-1-3.ノニオン界面活性剤
    1-1-4.両性界面活性剤の構造と性状
  1-2.界面活性剤の働きと作用の実務への応用
    1-2-1.表面張力とは?
       ・実際の用途における表面張力の意味とその応用
    1-2-2.濡れとは?
       ・濡れ性の意味と応用
    1-2-3.ミセルとは?
       ・ミセルの意味。臨界ミセル濃度と界面活性剤の性能発揮の関係。
    1-2-4.HLBとは?
       ・HLB値の意味と物性の関係。HLBの使い方。HLBと曇点の関係。

2.分散剤とは?
  2-1.分散の3要素
    2-1-1.濡れ性
       ・表面張力と濡れの関係
    2-1-2.解こう性
       ・粒子同士の解きほぐし工程
    2-1-3.安定性
       ・スラリーの経時安定性(粘性、粒子径、ソフトケーキ)
  2-2.水系分散剤選定のポイント
    2-2-1.粉体の性状と分散剤の組成、構造のマッチング
    2-2-2.粉体の粒子径と分散剤の分子量の関係

3.泡とは?
  3-1.泡は何故立つのか
    3-1-1.表面張力と泡の関係
       ・表面張力が低いと泡が立ちやすい
  3-2.泡は何故消えないのか
       ・泡を安定化させている要因は?
       ・表面張力、デイビスのHLB、マランゴニー効果。
  3-3.泡を消す
    3-3-1.消泡剤の種類(破泡剤、抑泡剤)と性能、問題点の関係
       ・シリコーン系消泡剤は消泡力は大きいがハジキの原因になりやすい。
    3-3-2.消泡剤の組成と消泡の関係

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