レオロジー入門 〜工業技術として応用するための基礎〜
大胆にレオロジーを応用するためのコツについて解説!高分子と分散系に焦点を絞り粘弾性メカニズムを理解するための考え方について概説!
主催:R&D支援センター
日時:2012年7月20日(金) 10:30〜16:30
[講座のポイント]
レオロジーを実際の工業に技術として応用するという立場に立ってレオロジー量の定義と解釈、測定における留意点、さらに代表的な材料である高分子と分散系に焦点を絞り粘弾性メカニズムを理解するための考え方について概説します。
[受講対象者・レベル]
講義内容は、主に粘度測定や粘弾性測定で困ったという経験をもっている技術者を対象として構成されていますが、これからレオロジーを学びたいという初心者でもわかるように、あまり式を使わずに説明します。
[プログラム]
1.レオロジー量の定義とその意味(どのような量をどのように取り扱うのか)
1-1 連続体力学の基礎(ひずみ、ひずみ速度、応力の定義)
1-2 ニュートン流動(粘度の定義)
1-3 非ニュートン流動(擬塑性流動、ダイラタント流動)
1-4 時間依存性挙動(チクソトロピー、レオペクシー)
1-5 粘弾性モデル(応力緩和、遅延弾性、4要素モデル)
1-6 動的粘弾性(周波数依存性曲線とその解釈)
2.レオロジー測定技術と評価法(どのように測定するか)
2-1 測定原理に係わる問題と対策
(1)せん断速度の補正
(2)壁面スリップの補正
2-2 試料物性に係わる問題と対策
(1)時間依存性流動
(2)降伏応力の測定
(3)非線形粘弾性
2-3 装置に係わる問題と対策
(1)測定装置の選択
(2)装置の測定限界
3.メカニズムに関する基本的な考え方(レオロジーから何がわかるか)
3-1 低濃度高分子溶液の粘性挙動(濃度および分子量との関係)
3-2 高分子融液の粘弾性挙動(分子運動と時間—温度換算則)
3-3 非凝集分散系の粘度挙動(流体力学的相互作用と粘度)
3-4 凝集分散系の粘弾性挙動(粒子間相互作用および凝集構造と関係)
3-5 凝集分散系における新規レオロジーコントロール法
[質疑応答・名刺交換]