静電気トラブル対策方法&静電気測定技術

静電気の基礎を正しく把握して頂くことで、間違った測定、対策を防止します。測定器を用いた簡単な実験と共に、豊富な現場事例を随所に織り込みながら解説する!

静電気トラブル対策方法&静電気測定技術

主催:R&D支援センター

日時:2012年12月11日(火) 10:00〜16:30

【講座の趣旨】
 静電気測定及び静電気対策に関心がある現場技術者を対象に、測定方法・対策原理を分かりやすく解説し、対策方法を提案します。特に、静電気の基礎を正しく把握して頂くことで、間違った測定、対策を防止します。セミナーの最初から最後まで、測定器を用いた簡単な実験と共に、豊富な現場事例を随所に織り込みながら解説します。


【プログラム】
1.静電気の基礎
−正しい静電気測定、静電気対策を行うための必須知識−
  1)物体の帯電メカニズム
  2)帯電物体電位の静電容量依存性(導体近接作用)
  3)フローティング状態の金属導体から発生するESDノイズによる電子機器誤動作
  4)プラスチック放電と導体放電との着火危険性の差違
2.静電気測定技術
−静電気測定に用いられる測定器と測定テクニック−
  1)電気抵抗測定
   導電性材料と拡散性材料の電荷漏洩機能の差違
  2)帯電電荷量測定
   帯電電荷量とダストコントロール機能の相関
  3)帯電電位測定
   各種作業時の人体帯電電位の測定
   導体近接作用が帯電電位測定に及ぼす影響
  4)半減期測定
   半減期測定による評価が適用できない材料
3.人体帯電防止方法
−静電気災害防止の観点から詳述−
  1)人体帯電のメカニズム
   ストロール法による人体帯電電位測定
   人体の帯電・放電等価回路
  2)人体帯電に起因する障災害
   可燃性ガスの濃度と最小着火エネルギーとの関係
  3)人体帯電防止方法
   各種帯電防止床材の特徴
   人体帯電防止機能を阻害する各種要因
4.帯電防止機能付与方法 
−帯電防止剤及び導電性プラスチックの利用法−
  1)帯電防止剤の種類と特長
   塗布型と練り込み型の特徴
  2)帯電防止効果を支配する因子
   帯電防止効果の阻害要因
  3)各種導電性プラスチック
   導電性ポリマー、カーボン練り込み型、導電性セラミック、導電塗料等
5.除電の実際
−除電器の効果的利用法及び加湿による除電−
  1)自己放電式除電器
   特徴及び各種現場への使用例
  2)イオナイザー
   ACタイプ、DCタイプの特徴
   オゾン発生による生体への影響
   イオンバランスと過除電の危険性
   使用上の注意点
   最適な設置個所
   圧電素子タイプの除電器と応用
  3)加湿による除電
   加湿による除電の効果及び注意点
6.静電気トラブル事例及び対策方法
  電子機器の誤動作、CDプレーヤーチェンジャーのディスク付着障害、室内における人体帯電電位測定結果、ウッドデッキ上における人体帯電、可燃性液体取り扱い時の静電気着火事故、導電性ゴム手袋の溶剤による抵抗値変化、帯電人体によるガソリンベーパーへの着火実験結果、可般型装置移動時の静電気ショック、等、多数の静電気トラブル事例を紹介し、対策方法と効果について個々に解説致します。
(質疑応答・名刺交換・個別相談)