光開始剤の基礎と感光性樹脂の反応メカニズムおよび高感度化の手法

光開始剤と光源とのマッチング!増感剤の利用!影部分の硬化不良対策!

光開始剤の基礎と感光性樹脂の反応メカニズムおよび高感度化の手法

主催:R&D支援センター

日時:2012年12月14日(金) 12:30〜16:30

【講座のポイント】
 光硬化技術にとって光開始剤は極めて重要なアイテムである。これらの性能によってUV硬化材料の硬化特性が決まってしまうといっても過言ではない。さらに、光開始剤と光源とのマッチングも重要であり、増感剤の利用も欠かせない。そこで、感光性樹脂の設計指針となるようUV硬化のための光開始剤と増感剤の基礎に触れる。最新のトピックスとして、演者ら開発した高感度な光強塩基発生剤や光潜在性チオールとその応用についても紹介したい。さらに、酸・塩基増殖反応を利用した“光化学+熱化学反応”によるデュアル硬化について解説し、影部分の硬化不良対策についても言及する。

【受講対象者・レベル】
 感光性樹脂にかかわる初心者向け。硬化不良や高感度化に悩む技術者向け。

【プログラム】
1.感光性ポリマーに必要な光化学の基礎
  1-1 分子と光の相互作用
  1-2 光電子移動
  1-3 エネルギー移動
2.光開始剤
  2-1 光ラジカル重合開始剤
   2-1-1 構造と特性
   2-1-2 増感
   2-1-3 感光性樹脂への応用
  2-2 光酸発生剤
   2-2-1 構造と特性
   2-2-2 増感
   2-2-3 感光性樹脂への応用
  2-3 光塩基発生剤
   2-3-1 弱塩基発生タイプ
   2-3-2 高感度強塩基発生タイプ
   2-3-3 感光性樹脂への応用
  2-4 光潜在性チオール
   2-4-1 構造と特性
   2-4-2 感光性樹脂への応用
3.影部分の硬化不良対策(酸触媒系)
  3-1 酸増殖剤の構造と特性
  3-2 “光化学+熱化学”反応によるデュアル硬化
4.影部分の硬化不良対策(塩基触媒系)
  4-1 塩基増殖剤の構造と特性
  4-2 “光化学+熱化学”反応によるデュアル硬化

【質疑応答・名刺交換】