ハイブリッド・電気自動車用パワーモジュールの開発動向と放熱設計・
ハイブリッド車におけるパワーエレクトロニクス技術、ハイブリッド車用パワーモジュールの開発動向と信頼性・放熱性向上、パワーモジュールの放熱設計!
ハイブリッド・電気自動車用パワーモジュールの開発動向と放熱設計・信頼性向上
主催:R&D支援センター
日時:平成21年12月9日(水) 10:30-16:00
第1部 ハイブリッド車におけるパワーエレクトロニクス技術
10:30-12:00
≪講座趣旨≫
環境対応車としてガソリンハイブリッド車や究極の環境車として燃料電池自動車が挙げられ、各自動車会社においてもガソリンハイブリッド車の実用・量産が 推進されるとともに燃料電池自動車では実用化に向けての研究実験がなされている。
本講演では、その両車両の基幹技術となるハイブリッド技術の有用性と、それを実現すべくパワーエレクトロニクス技術についてトヨタ自動車のガソリンハイブ リッド車であるプリウスと燃料電池自動車のトヨタFCHVを例にとって詳説する。
≪プログラム≫
1.自動車の環境動向とトヨタの対応
1-1.環境動向
1-2.エネルギー問題、排気ガス、CO2排出量
1-3.トヨタのEV,HEV、FCHV開発の歴史
1-4.ハイブリッド&エコラン
2.量産化トヨタハイブリッドシステム(THS)
2-1.トヨタハイブリッドシステムの狙い
2-2.システム構成と制御
2-3.駆動力特性
2-4.THSの動作
3.新たなHVの進化(ハイブリッドシナジードライブ)
3-1.THS2のコンセプト
3-2.新感覚の加速フィーリング
3-3.THS2を支える要素技術
4.HVユニットの進化
4-1.モータ・トランスアクスル
4-2.パワーコントロールユニット
4-3.バッテリ
5.ハイブリッド技術の燃料電池自動車への展開
5-1.燃料電池ハイブリッドシステムのコンセプト
5-2.システム構成と制御
5-3.システム特性
6.今後の課題と展望
【質疑応答・名刺交換】
第2部 ハイブリッド車用パワーモジュールの開発動向と信頼性・放熱性向上
12:45-14:15
≪講座趣旨≫
各種のハイブリッド自動車と電気自動車はモータにより駆動力を得ている。
これらのモータを駆動するための電力変換システム(インバータ)は、IGBTモジュールを代表とするパワーモジュールにより構成されている。ハイブリッドシステムをパワーモジュールの観点から概説し、パワーデバイスの開発動向及びキーとなる信頼性向上技術、放熱性向上技術について解説する。
≪プログラム≫
1.ハイブリッド自動車のシステムとパワーモジュール
2.パワーチップの開発トレンド
3.ハイブリッド車用パワーモジュールの信頼性向上
4.パワーモジュールの高放熱化
5.ワイドバンドギャップデバイス
第3部 パワーモジュールの放熱設計
14:30-16:00
≪講座趣旨≫
インバータをはじめとするパワーモジュールはそのエネルギー変換効率の高さから省エネ策の目玉として大いに期待される分野である。しかし、一方で機器のコンパクト化や機能の複合化、大容量化のニーズが強く、放熱設計が難しい機器でもある。デジタル機器などに比べ桁外れに大きい発熱量を有するモジュールを効率的に冷却するには、放熱ルートの熱抵抗を地道に低減する対策が必要になり、熱設計の巧拙が製品開発の重要な技術になっている。ここでは、デバイスから強制空冷、自然空冷、密閉型など各種筐体の設計までその体系的な熱設計方法についてやさしく解説する。
≪プログラム≫
1.パワーモジュールの構造と放熱ルート
1-1.パワーモジュールの放熱ルート
1-2.放熱ルートと熱抵抗
2.モジュールの熱抵抗の低減
3.接触熱抵抗低減とTIMの選定
4.基板の熱抵抗低減
4-1.樹脂基板の熱抵抗
4-2.金属基板の熱抵抗
5.ヒートシンクの設計
5-1.自然空冷ヒートシンクの最適化
5-2.強制空冷ヒートシンクのコンパクト化
5-3.ファンとヒートシンクの最適組み合わせ
【質疑応答・名刺交換】