インクジェット技術バイオ分野への応用とビジネスチャンス

高画質化、高速化の限界!これからのインクジェット技術はどこに向かうのか??
〜商業用、産業用インクジェット事例、プリンティング技術で臓器の作製、人工骨の成形、細胞積層技術

インクジェット技術バイオ分野への応用とビジネスチャンス

主催:R&D支援センター

日時:平成22年1月29日(金)9:30-17:00

第1部 インクジェット技術におけるビジネスチャンス 〜インクジェット技術はどこまで広がるか〜
9:30-10:50

【講座趣旨】
インクジェット技術、事業の現状と今後の方向について分かりやすく解説する。画像形成のプリンターのみならず、従来のフォトレジストにかわって微細なパターン形成技術として注目されているエレクトロニクスや、医療分野への応用例などを紹介し、今後の方向を展望する。

【プログラム】
1.インクジェットビジネスの現状
2.各種プリントヘッドの吐出原理と特長
  2-1 バブル方式
  2-2 ピエゾ方式

3.商業用、産業用インクジェットの応用例
  3-1 デジタル印刷への応用
  3-2 大判広告媒体、テキスタイル、ラベル印刷への応用
  3-3 エレクトロニクス、医療分野への応用

4.今後の方向と課題
  4-1 インクジェットの市場
  4-2 技術課題と今後の方向

【質疑応答・名刺交換】

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第2部 インクジェット技術のバイオ分野への応用と課題
11:00-12:00

【講座趣旨】
微小な液滴をデジタルデータに基づいて自在にコントロールするインクジェット技術が、ものづくりの分野で省資源、省エネルギーな工法として注目を集めている。中でも電子デバイスフラットパネルディスプレイへの応用研究が盛んであり、近年実用化されるものも出てきている。このインクジェット技術は、バイオ分野や医薬品分野においても最近関心が高まってきている。しかしながら電子デバイス分野で用いられるインクジェット技術やインクジェットヘッドをそのままバイオ分野に応用することには多くの課題がある。本講演では、インクジェット技術のバイオ分野への応用の可能性を説明すると共に、この技術をバイオ分野へ応用する際に課題となる項目について整理し、その対策を盛り込んだインクジェットヘッドや新しい研究分野の装置についても紹介する。

【プログラム】
1.インクジェット技術について
  1-1 インクジェットの各種液滴形成方式とメカニズム
  1-2 吐出可能な液体について
  1-3 バイオ分野へ応用する際の課題について

2.バイオ・医薬分野への応用
  2-1 インクジェット技術の特徴から見た可能性
  2-2 既存技術の置き換え
  2-3 新しい分野への応用

3.バイオ用インクジェット装置
  3-1 バイオ用インクジェットヘッド
  3-2 既存技術を置き換えた装置
    ?超微量・超高精度分注装置
    ?少量液体用吸い上げ式超高速スポッター
  3-3 新しい研究用途向けの装置
    ?多種類の薬液、試薬の超微量調合・混合が自在にプログラマブルな装置
    ?電極、膜、ライン、ドットが1台で自在に形成できる装置
    ?その場で任意のサイズのウェルやバンクを作り、同時に液を注入できる装置

【質疑応答・名刺交換】

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第3部 バイオプリンティング:プリンティング技術で臓器の作製への挑戦
12:40-14:00

【講座趣旨】
再生医療と組織工学の基礎バイオプリンティングとはインクジェットの
バイオ応用とその可能性医学の発展における工学の重要性

【プログラム】
1.再生医療・組織工学
  1-1 再生医療・組織工学とは?
  1-2 再生医療・組織工学のアプローチ
  1-3 生体組織作製の壁

2.バイオプリンティング・バイオファブリケーション
  2-1 バイオプリンティング・バイオファブリケーションとは?
  2-2 なぜインクジェットが有効なのか?
  2-3 インクジェットバイオプリンティング研究のあゆみ
   (1)細胞プリンティングから3次元化への挑戦
   (2)KASTバイオプリンティングプロジェクト
   (3)3次元積層生体組織作製のへの挑戦
  2-4 バイオファブリケーション時代の研究へ

【質疑応答・名刺交換】

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第4部 インクジェット方式による三次元積層造形法を用いた新規人工骨の創製と臨床応用
14:10-15:30

【講座趣旨】
 生体材料としての人工骨における必要条件をトータルに理解する。これには、?材料、?成形法、?人工骨を用いる際に術者が留意するポイント、などがある。すなわち、人工骨の作製から移植まで、全体を把握することが重要である。今回は、インクジェット方式による新規人工骨の作製、他の人工骨との差、そして実際の臨床応用について理解していただく。

【プログラム】
1.外科手術における移植材料
  1-1 自家組織
  1-2 他科移植
  1-3 生体材料

2.生体材料概論
3.販売されている人工骨について
4.三次元積層造形法を用いた新規人工骨について
  4-1. 製法について
  4-2. 適応について
  4-3. 移植法について
  4-4. 臨床応用について

【質疑応答・名刺交換】

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第5部 インクジェット法による細胞積層技術と組織チップの開発
15:40-17:00

【講座趣旨】
インクジェット装置を用いた細胞プリント、細胞積層技術、および組織チップの作製について解説いたします。

【プログラム】
1.細胞積層技術と医療分野への応用
  1-1 三次元組織構築と課題
  1-2 交互積層法
  1-3 細胞積層技術による三次元組織構築

2.インクジェット技術のバイオ分野への応用
  2-1 インクジェット技術
  2-2 インクジェット技術によるバイオ分子のプリント
  2-3 インクジェット技術による細胞のプリント

3.組織チップの開発
  3-1 細胞積層技術のインクジェット法への応用
  3-2 組織チップの作製

【質疑応答・名刺交換】