LCD用光学補償フィルムの機能設計と最近の動向

「光学補償フィルム」の市場動向・動作原理と最近の開発動向について、3D表示などパネル開発のニーズと、それに対応する「光学補償フィルム」材料設計の考え方について平易に解説!

LCD用光学補償フィルムの機能設計と最近の動向≪1名分料金で2人目無料≫

主催:R&D支援センター

日時:平成22年3月18日(木) 12:30〜16:30

≪講座趣旨≫
LCDは、ノートパソコン用のディスプレィとして普及を始めてから20年以上を経過し市場を急速に拡大する一方、液晶テレビや携帯電話などの特徴ある用途を開発してきた。その中で、表示品位の向上は目覚しいものがあり、最近は、3D表示が注目されている。このような発展をサポートするLCDパネルの表示品位改善には、そのドライブ方式と同様に、パネル自体の表示特性改善が重要である。LCDパネルの表示特性を改善するには、色々な液晶モードに固有の光学特性から生じる欠点を補う目的で「光学補償フィルム」を用いることが一般的に行われており、その市場規模もLCDパネルの拡大と供に急速に拡大してきており、「光学補償フィルム」無しには今日の液晶ディスプレィは存在しないと言っても過言ではない状況にある。
 本講では、このような「光学補償フィルム」の市場動向・動作原理と最近の開発動向について、パネル開発のニーズと、それに対応する「光学補償フィルム」材料設計の考え方について平易に解説する。

≪プログラム≫
1.LCD市場の動向
  1.1 アプリケーションの動向
  1.2 光学補償フィルムの市場動向

2.偏光と複屈折・位相差
  2.1 偏光とは
  2.2 屈折率楕円体
  2.3 位相差の測定
  2.4 位相差フィルムによる偏光変換

3.LCDでの光学補償フィルムの役割
  3.1 LCD動作モード
  3.2 光学補償フィルムの役割
    3.2.1 TNモードにおける光学補償フィルム
    3.2.2 STNモードにおける光学補償フィルム
    3.2.3 VAモードにおける光学補償フィルム
    3.2.4 IPSモードにおける光学補償フィルム
    3.2.5 その他の用途における光学補償フィルム

4.LCD用光学補償フィルムの光学特性制御と分子構造
  4.1 配向複屈折
    4.1.1 配向複屈折の役割
    4.1.2 配向複屈折の制御
  4.2 光弾性複屈折
    4.2.1 光弾性複屈折の役割
    4.2.2 光弾性複屈折の制御
  4.3 ゼロ複屈折材料 配向複屈折と光弾性複屈折
  4.4 位相差の波長分散
    4.4.1 波長分散の役割
    4.4.2 波長分散の制御
  4.5 位相差フィルムの視野角特性
    4.5.1 視野角特性の役割
    4.5.2 視野角特性の制御
        加工方法による制御
        材料設計による制御

5.光学補償フィルム 最近の技術動向
  5.1 負の配向複屈折材料とその応用

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