潜熱蓄熱・ケミカルヒートポンプの開発と利用技術

未利用・廃熱・排熱利用に向けた吸着材の開発、利用技術と蓄熱ヒートポンプ、ケミカルヒートポンプによる熱輸送技術!

潜熱蓄熱・ケミカルヒートポンプの開発と利用技術

主催:R&D支援センター

日時:平成22年6月28日(月) 10:30〜16:00

第1部 低温再生が可能な新吸着材(AQSOAアクソア)を適用した蓄熱技術

<講座趣旨>
これまで、氷や酢酸ソーダ他、固液相変化材(潜熱蓄熱材)による製品化が進められてきているが、吸湿時に吸着熱を発生する吸着材をひとつの蓄熱材として適用したものはほとんど見られない。吸着材は再生・吸着をひとつのサイクルとするものだが従来の吸着材は再生に大きなエネルギーを必要としていた。
  ここでは、当社が開発した低温再生が可能な新吸着材(AQSOA:アクソア)を蓄熱材として適用する技術について紹介する。

<プログラム>
1.新吸着材(AQSOA)の紹介
2.オフライン熱搬送技術
   2-1 背景
   2-2 従来技術
   2-3 新技術の特長
   2-4 吸着材による蓄熱パッケージ

3.低温排熱(ソーラー熱)利用除湿技術
4.低温排熱(ソーラー熱)利用冷凍技術
5.低温排熱(ソーラー熱)利用取水技術
【質疑応答・名刺交換】

第2部 蓄熱・ヒートポンプ・熱輸送技術による高度熱エネルギー利用

<講座趣旨>
熱エネルギーはあらゆるプロセスで生成・利用される一方、エネルギーの最終形態として環境中に大量に廃棄されている。エネルギーの利用効率向上に向けては“熱”の積極利用が不可欠であるが、需要と供給の時間的・質的・地理的ミスマッチがその利用促進を阻んでいる。本講演ではこの課題を解決しうる蓄熱・ヒートポンプ・熱輸送技術全般について概説するとともに、特に吸着現象を利用した吸着式冷凍機・デシカント調湿技術の現状・開発課題を詳説する。

<プログラム>
1.エネルギー利用の現状と課題
  1-1 日本のエネルギー利用の現状と課題
  1-2 熱利用技術(蓄熱・ヒートポンプ・熱輸送技術)の重要性
2.蓄熱・ヒートポンプ・熱輸送技術
  2-1 原理と特徴
  2-2 開発・実用化事例
3.吸着現象を利用した熱利用技術
  3-1 吸着現象の基礎
  3-2 吸着式冷凍機
  3-3 デシカント調湿機

第3部 環境対応型化学蓄熱・ケミカルヒートポンプシステムの開発

<講座趣旨>
資源・エネルギー問題および環境問題の観点から、各種資源・ エネルギー特に廃熱のリサイクル有効利用システムのとしての環境対応型化学蓄熱・ケミカルヒートポンプシステムの開発状況を解説します。
  既存技術である顕熱蓄熱や潜熱蓄熱に始まり化学蓄熱システムから化学反応エネルギーを利用する熱エネルギーリサイクル有効利用システムである次世代型の各種ケミカルヒートポンプシステムの研究開発事例を紹介します。
  各種未利用・廃エネルギーの次世代型有効利用による、省エネ、CO2排出量削減、コスト削減のヒントが習得できます。

<プログラム>
1.エネルギー有効利用
2.蓄熱システム技術
  2-1 顕熱蓄熱システム
  2-2 潜熱蓄熱システム
  2-3 化学蓄熱システム
3.ヒートポンプシステム技術
  3-1 メカニカルヒートポンプシステム
  3-2 ケミカルヒートポンプシステム
4.開発事例