塗布膜乾燥プロセスの最適化とシミュレーション

塗膜乾燥に関する理論的な基礎に対する理解を高め、シミュレーションの効用を理解し、各種のシミュレーション法の利用、選択に関する理解を高める!

塗布膜乾燥プロセスの最適化とシミュレーション

主催:R&D支援センター

日時:平成23年1月24日(月) 10:30〜16:30

【講座のポイント】
 コーティングによって最適の製品を得るためには、コーティング(塗布)と乾燥の両方を考慮して最適化する必要がある。

 本講では、ウェットコーティング法で塗布した塗膜から、溶剤を蒸発させて均一な乾燥膜を得るための方法について、塗膜の乾燥に主眼を置きながら説明をするが、さらに、コーティングについてもその要点について説明を加える。

【受講対象者レベル】
業務上コーティングに関心のある技術者を対象とし、レベルは初心者〜中級者とする。

【プログラム】
1.塗膜乾燥の基礎
  1-1 塗膜乾燥の目的

  1-2 塗膜乾燥と塗布の相互作用

2.乾燥方式とその特徴
  2-1 気流乾燥

  2-2 接触乾燥

  2-3 赤外線乾燥

  2-4 電磁加熱乾燥

  2-5 バインダーマイグレーション(参考)

3.気流乾燥装置の概要
  3-1 気流の吹き付け方法

   ・風乾(静止ガス中のウェブ走行)

   ・低い吹き付け気流速度

   ・高い気流速度(噴流)での乾燥

   ・熱伝達係数

  3-2 ウェブの走行

   ・ロール支持

   ・フローティング

4.塗膜乾燥プロセス
  4-1 乾燥プロセス概要

   ・熱伝達の基本メカニズム

   ・典型的な乾燥プロファイル

  4-2 乾燥システム例

5.乾燥理論とシミュレーション
  5-1 乾燥の支配要因

   (1)熱移動

    ・気体−ウエブ境界面での熱移動

    ・ウェブ内の熱移動

    ・支配方程式

   (2)物質移動

    ・気体−ウエブ境界面での物質移動

    ・ウェブ内の物質移動

    ・支配方程式

  5-2 共通的な必要事項

    ・各種乾燥理論比較

    ・境膜伝熱係数

    ・境膜物質移動係数

  5-3 各種乾燥理論とシミュレーション

    ・各種乾燥理論比較

    ・2成分系精緻理論

    ・3成分系簡易理論

    ・3成分系精緻理論

6.塗膜乾燥における欠陥発生と最適化
  6-1 乾燥不良

  6-2 発泡

  6-3 スキニング

7.塗膜乾燥シミュレーションのデモ
  7-1 3成分系簡易モデル

  7-2 3成分系精緻モデル

8.各種コーティング方式の概要
  8-1 自由引き上げコーティング

  8-2 後計量コーティング

   (1)ブレードコーティングとナイフコーティング

   (2)ロールコーティング

   (3)ロールコーティングの計量部

  8-3 前計量コーティング

   (1)スロットコーティング

   (2)スライドコーティング、カーテンコーティング

  8-4 グラビアコーティング

  8-5 各種コーティング法の比較

9.コーティングウィンドウ
  9-1 ブレードコーティングのウインドウ

  9-2 リバースロールコーティングのウインドウ

  9-3 スロットコーティングのウインドウ

10.スロットダイの高精度化設計
  10-1 非ニュートン流体の粘度特性

  10-2 円形キャビティ、指数則流体の場合

  10-3 非円形キャビティ、上限付指数則の場合

  10-4 非円形2段キャビティ、上限付指数則の場合

11.スロットダイ設計シミュレーションのデモ
  11-1 非円形1段キャビティ、上限付指数則流体

  11-2 非円形2段キャビティ、上限付指数則流体

12.参考図書
  12-1 英語

  12-2 日本語

【質疑応答・名刺交換・個別相談】