高分子材料の劣化・変色メカニズムと安定化技術
高分子材料の製品寿命を左右する劣化、変色を取り上げメカニズムを解説!光安定剤としてのHALSとUVAの作用機構を解説!
〜分析、評価方法、安定化処方、熱劣化、光劣化、着色防止法〜
主催:R&D支援センター
日時:平成23年1月24日(月) 10:30〜16:00
第1部 高分子の劣化・変色のメカニズムとトラブル解析事例
【講座のポイント】
高分子材料の製品寿命を左右する劣化、変色を取り上げ、一般的メカニズムを解説し、その解析に用いる分析手法と解析例を紹介する。
【プログラム】
1.高分子材料の劣化メカニズム
1-1 劣化因子(熱劣化、光劣化、金属による劣化など)
1-2 自動酸化反応
2.変色原因
2-1 なぜ変色が起きるのか?
2-2 ポリマーの劣化による変色
2-3 酸化防止剤による変色
2-4 付着による変色
3.劣化及び変色解析のための分析法
3-1 前処理方法
3-2 FT-IR
3-3 DSC
3-4 GPC
3-5 ESR
3-6 EPMAなど
4.劣化及び変色事例
4-1 加硫ゴムの劣化
4-2 ポリアミドの劣化
4-3 ポリウレタンの変色
4-4 ポリカーボネートの変色
4-5 ポリ塩化ビニルの変色
4-6 ヒンダードフェノール系酸化防止剤による変色
4-7 ヒンダードアミン系光安定剤による変色
4-8 接触移行による変色
4-9 ブルームによる白化
4-10 ポリカーボネートの白化
【質疑応答・名刺交換・個別相談】
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第2部 エンジニアリングプラスチックの耐候性向上のためのHALS・UVAを用いた安定化処方
【講座のポイント】
エンジニアリングプラスチックは自動車、電気・電子分野を中心に様々な用途にて用いられ、その品質要求は高まっている。そのため、樹脂の耐候性が問題となる分野では光安定剤を処方することが必須になってきている。
本講義ではポリマーの劣化原因や対策、光安定剤としてのHALSとUVAの種類と作用機構について説明を行い、エンジニアリングプラスチックにおいての各安定剤の性能に付いての説明や、ナイロン樹脂の安定化材料について紹介を行う。
【プログラム】
1.ポリマーの特性とその添加剤
1-1 ポリマーの耐候性への影響
1-2 ポリマーの劣化要因
1-3 ポリマーの分解過程
1-4 劣化防止のための安定剤の種類
1-5 添加剤の相互作用
2.光安定剤HALSの特性とその応用
2-1 HALSの開発動向
2-2 HALSの種類と化学構造
2-3 HALSの作用機構と特性
2-4 酸がHALSへ及ぼす影響
2-5 ナイロン用安定剤 Nylostab S-EED
3.紫外線吸収剤UVAの特性とその応用
3-1 UVAの種類と化学構造
3-2 UVAの作用機構と特性
3-3 金属イオンがUVAに及ぼす影響
3-4 ポリカーボネ−トへの適用例およびデータ
【質疑応答・名刺交換・個別相談】
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第3部 高分子材料の耐候性劣化メカニズムと評価法
【講座のポイント】
従来の樹脂材料の寿命評価には、促進耐候性試験と屋外暴露試験を並行して行ない、各試験における強度を比較することにより、促進試験の加速係数を算出し、実環境で使用するときの強度を推定していた。今回、化学的根拠に基く材料の劣化代替パラメータを指標化することで、材料の劣化状況を把握し寿命推定を行なう手法を提案する。
【プログラム】
1.樹脂劣化メカニズム
2.劣化加速装置の特徴と優劣(促進加速試験と暴露試験の相関性)
2-1 サンシャイン
2-2 デューパネ
2-3 キセノン
2-4 スーパUV
3.暴露試験場における特徴〜帯広,宮古島,アリゾナ〜
4.樹脂材料劣化物の評価手法〜FT-IR法,ケミカルルミネッセンス法〜
5.評価事例(市場環境による劣化要因とそのメカニズム)
5-1 ポリオレフィン系樹脂における寿命評価事例
【質疑応答・名刺交換・個別相談】
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