DSC法/FT-IR法による化学反応型樹脂の硬化挙動解析と硬化率測定

DSC装置で熱硬化型樹脂の化学反応を分析して硬化率と硬化挙動を、FT-IR装置を使って硬化率と硬化挙動を測定する方法を詳解!

DSC法/FT-IR法による化学反応型樹脂の硬化挙動解析と硬化率測定

主催:R&D支援センター

日時:平成23年1月27日(木) 13:00〜16:30

<講座のポイント>
 接着剤・封止材・塗料等の化学反応型樹脂の硬化程度は物性で評価する方法がありますが、安定した物性を得るためには化学反応にも着目して評価する必要があります。

 本講義の前半では、DSC装置で熱硬化型樹脂の化学反応を分析して硬化率と硬化挙動を測定する方法を紹介します。後半では、FT-IR装置を使って硬化率と硬化挙動を測定する方法を紹介します。どちらも、基礎的な技術を中心に解説するとともに、実際に測定する際の条件設定などで迷いやすい点や誤解しやすい点についても説明します。

<プログラム>
1.はじめに
2.DSC装置
  2-1 装置概要
  2-2 入力補償型
  2-3 熱流束型

3.DSC装置による硬化率・硬化挙動測定
  3-1 硬化物試料の硬化率
  3-2 硬化過程における硬化率変化

4.DSC法の注意事項
  4-1 差曲線計算の可否
  4-2 開始点の明示
  4-3 硬化時間‐硬化率曲線の誤解

5.FT-IR装置
  5-1 装置概要
  5-2 赤外吸収とは
  5-3 単位について
  5-4 透過率測定の誤解

6.FT-IR装置による硬化率測定原理
  6-1 硬化反応による化学構造変化
  6-2 硬化反応により変化する赤外吸収ピーク
  6-3 内部標準ピークの選定
  6-4 赤外吸収ピークの数値化方法
  6-5 反応率と硬化率の違いとは
  6-6 硬化率計算方法

7.FT-IR装置による硬化率測定手順
  7-1 工程
  7-2 試料膜厚の注意点
  7-3 測定例

8.FT-IR装置による硬化挙動測定
9.まとめ
【質疑応答・名刺交換】