組込みソフトウェア新人技術者が知っておくべきプログラミング工程と品質確保のための基礎知識

プログラミング工程を軸に、ソフトウェア作成工程、ソフトウェア品質を説明し、C言語の特徴・危険性を理解して、言語を使いこなすための基礎知識を解説!

組込みソフトウェア新人技術者が知っておくべきプログラミング工程と品質確保のための基礎知識

主催:R&D支援センター

日時:平成23年1月27日(木) 10:30〜16:30

<講座のポイント>
 本講演では一部で組込み開発についてのトピックに言及しますが、業務系・組込み系の両領域に共通する基盤を解説します。

 近年ソフトウェア開発の規模は大きくなる一方です。そのようなプロジェクトに新人プログラマとして配属された技術者は、まず与えられた課題:プログラミングをこなすのに精一杯になるのではないでしょうか。それ自体はとても大事なことですが、一生懸命作ったからそれで良いというわけにはいきません。プログラミングを担当する技術者が工程の全体像と工程内での自作業の位置づけ・意義とを理解して作業すること、そして、どのようなコーディングをしたら何が起こるのか、言い換えるとプログラミング工程での品質の意味とどうすべきかを理解し、実践できるようになることがより重要なのです。これができるかどうかで技術者としての将来が決まるといっても過言ではありません。

 本講演では前者についてプログラミング工程を軸に、ソフトウェア作成工程、ソフトウェア品質について解説します。また後者についてはC言語の特徴・危険性を理解して、言語を使いこなすための基礎知識を解説します(プログラミング言語としてC言語を扱います)。

<プログラム>
1.はじめに
  1-1 組込み開発の傾向
  1-2 開発プロジェクトの目的とはなにか?
2.ソフトウェアの品質とは?
  2-1 品質特性
  2-2 要求、仕様とソフトウェア作成
  2-3 機能要件と非機能要件
3.工程と品質
  3-1 工程はなぜ必要なのか?
  3-2 どのような工程で開発するのか?
  3-3 上流工程での品質確保
      レビューの目的とは?
      モジュールの品質:凝集度と結合度
  3-4 下流工程での品質検証
      モジュール単体テストの代表的手法
      モジュール結合テストの代表的手法
4.実装工程での品質確保
  4-1 言語を良く知る
  4-2 明確さを心がける
  4-3 明示を心がける
  4-4 シンプルにする
  4-5 標準に従う
5.最後に 今後何を勉強していくべきか

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