電子部品の腐食メカニズムと試験法・防食対策

腐食のメカニズムを基礎から理解し、材料、環境、構造面から防止対策をするためのセミナー!

電子部品の腐食メカニズムと試験法・防食対策 〜演習付〜

共催:R&D支援センター

日時:2011年6月30日 (木) 10:30〜17:30

<講座のポイント>
電子部品の腐食に関し、まずなぜ腐食が起こるから始め、腐食の特徴・メカニズムについて概説する。そして電子部品の腐食にとって最も重要な腐食環境の形成要因に関し、事例データを紹介しながら詳細に説明する。次に最適な腐食試験法の選定指針、そして最近の研究成果について紹介する。最後にこうした腐食を防止するための、材料、環境、そして構造の観点からの対策について分かりやすく解説する。

<プログラム>
Ⅰ. 腐食の基礎 〜腐食はなぜ起きるか、腐食速度と腐食確率、腐食の電気化学機構〜
Ⅱ. 電子部品の腐食の特徴と腐食のメカニズム
  〜腐食のメカニズムを理解する上での水膜下での電気化学反応とは〜
Ⅲ. 電子部品における腐食環境の形成  〜腐食環境の形成に何が一番重要か〜
  1.温度・温度差、相対湿度・露点〜吸着・結露による水膜の形成〜
  2.塵埃・すきま〜毛管凝縮による結露の促進〜
  3.海塩粒子〜潮解(化学凝縮)による結露の促進〜
  4.腐食性ガス〜許容濃度と硫黄ガスの腐食促進メカニズム〜
  5.アウトガス〜封止樹脂、接着剤、ゴム、段ボールに注意!〜
  6.電圧〜電解腐食・イオンマイグレーションを理解する〜
  7.腐食性指標〜環境の腐食性評価〜
Ⅳ. 電子部品の腐食試験法〜目的を明確にして試験法・測定法を選択することが重要〜
  1.腐食試験の国際規格と国内規格
  2.腐食試験のポイント   〜高温高湿試験、サイクル・バイアス試験と混合ガス試験〜
  3.研究紹介 〜銀の硫化腐食試験の事例〜
Ⅴ. 電子部品の防食対策 〜三点からの総合的アプローチ〜
  1.材料面からの対策 〜めっき・コーティングを効果的に利用する〜
  2.環境面からの対策 〜環境遮断がベスト〜
  3.構造面からの対策 〜腐食環境形成防止を考えた設計、封止とケースの重要性〜