スマートグリッド・分散電力系と蓄電システムの連係およびリチウムイオン電池の安全性

次世代電力網(スマートグリッド)実現に向け注目されるリチウムイオン電池等による蓄電技術、蓄電システムと需要課題である安全性確保と運用コスト面まで詳解する特別セミナー!

スマートグリッド・分散電力系と蓄電システムの連係およびリチウムイオン電池の安全性

共催:R&D支援センター

日時:2011年6月30日(木) 10:30〜17:30

<講座のポイント>
スマートグリッドなど分散電力系と蓄電システムの連係は、その構想が検討され始めた段階である。
 本講義においては、まず電力貯蔵用リチウムイオン二次電池の基本原理から、重要な課題である安全性について解説します。次にリチウムイオン蓄電池の特性を理解した上で、分散電力系との連係をシステムとコストの両面から解析を試みたい。
 発電系は自ずから太陽光発電風力発電などの自然エネルギー発電となり、これらの電力ソースを有効に活用するためには蓄電システムとの連係が不可欠であり、NEDOのプロジェクトなどを含めて開発が進められている。蓄電池はリチウムイオン電池が主体となっているが、大型リチウムイオン電池はそれ自体の、性能コスト(寿命)および安全性などの開発が急速に進められている状況である。
 以上の各項目に関して出来るだけ具体的な事例を示して解説致します。

<プログラム>
Ⅰ. 電力貯蔵用リチウムイオン二次電池の特性と安全性
  1.リチウムイオン電池の動作原理と基本構成
  2.リチウムイオン電池の基本特性
  3.電力貯蔵装置の今後の展開
  4.電力貯蔵装置としてのリチウムイオン電池の予備検討
  5.リチウムイオン電池が非安全になる機構と特徴
  6.市販リチウムイオン電池の安全性確保策
  7.リチウムイオン電池の安全性の現状
  8.小型リチウムイオン電池の安全性ガイドライン
  9.電力貯蔵装置用リチウムイオン電池の安全性試験方法
  10.まとめと今後の課題
Ⅱ. 自然エネルギー導入計画と研究開発
  1.国内(政府、民間)
  2.海外(国際機関など)
  3.関連資料
Ⅲ. 太陽光発電/PVの特性
  ・電圧、電流、設備利用率およびコスト
Ⅳ. 風力発電/WTの特性
  ・電圧・電流、設備利用率およびコスト
Ⅴ. 蓄電用デバイス
  1.蓄電用デバイスの特性と比較
  2.セルの充放電とサイクル寿命
  3.セルの安全性(規格と運用)
  4.コスト問題(セルとシステム)
Ⅵ. 大型リチウムイオン電池
  ・開発動向と諸特性およびコスト
Ⅶ. 蓄電システムの利用パターンとシステム
  1.太陽光発電
  2.風力発電
  3.研究開発プロジェクト
Ⅷ. スマートグリッドなど分散電力系との連係
  ・スマートグリッド、EV&PHEVとの連係
Ⅸ. 発電と蓄電のコスト試算
  1.太陽光発電コスト
  2.風力発電コスト
  3.自然エネルギー蓄電コスト