水処理技術の基礎と廃水処理への応用
高度処理技術や水リサイクル技術を身につけるための特別セミナー!膜分離法の種類や特徴などの基本から、適正事例、最新技術動向を学び、処理に活かそう!
共催:R&D支援センター
日時:2011年7月14日(木) 10:30〜17:30
<講師の言葉>
水処理技術の発展には目を見張るものがあります。一方で、実際の処理対象水(上水、下水、排水等)には多種多様な汚濁物質が含まれ、その処理にどのような水処理技術を適用するべきか、あるいはどのようなシステムを組めば効率的な処理が可能かを判断するには、水処理技術に関する正しい基礎知識が不可欠です。
本講では水処理技術(有害物質処理を含む)及びその高度処理技術に関する基礎知識についてわかりやすく説明すると同時に、実際の適用例について解説します。また、教科書を読めばわかるような話にとどまらず、最新の水処理技術についても紹介します。私は大学で40年弱の間水処理技術に関する教育・研究を行うとともに、公害防止管理者受験対策講座を約20年間続けてきました。さらに、企業の方や自治体の方と水処理プラントの導入や運転について検討を重ねてきました。受講される方の目線でわかりやすく講義をすることを心がけています。
<プログラム>
1.水質汚濁の現状と水処理技術の概要(概説)
1-1 水質汚濁の現状と問題となる汚染物質
1-2 水処理技術概観
2.水処理技術の基礎と応用(物理化学的処理法)
2-1 沈降分離、浮上分離、凝集、ろ過
2-2 各種膜分離法
2-3 活性炭処理、イオン交換、その他
2-4 重金属処理への適用
3.水処理技術の基礎と応用(生物学的処理法)
3-1 各種活性汚泥法
3-2 膜分離活性汚泥法
3-3 生物膜法
3-4 嫌気性処理
a. 嫌気性処理法
b. UASB法
3-5 特殊微生物処理
a. 有害物質分解
b. 特定微生物による処理機能強化(固定化法を含む)
4.栄養塩類除去
4-1 生物学的手法
a. 生物学的消化・脱窒
b. 生物学的脱リン
c. 有機物・窒素・リンの同時除去
d. anammox法の適用
4-2 物理化学的手法の適用
a. HAP法、MAP法によるリン除去
b. 大規模排水中の高濃度アンモニア等含有排水のスチームストリッパー法の適用
5.排水の高度処理技術と水リサイクル
5-1 膜分離法による分離・濃縮
5-2 化学的酸化法等による分解
(UV、UV−光触媒、オゾン処理、過酸化水素添加、促進酸化処理)
5-3 水処理システムの構成
6.各種水処理システムの実排水への適用事例