ステレオビジョンの基礎と実際への応用

画像計測、センサなどへ応用するため講座、計測原理など基礎から学び、製品開発に活かそう!

ステレオビジョンの基礎と実際への応用

共催:R&D支援センター

日時:2011年7月27日 (水) 10:30〜17:30

[講師の言葉]
ステレオビジョンは、コンピュータビジョン分野の中でも近年急速に発展してきた技術です。異なる位置に配置した2台以上のカメラで撮影した画像を調べることで、対象までの距離に関する情報を得ることができます。人間の両眼視によって得られる距離感はとても日常的なので、ステレオビジョンもそれと同じようなことをすれば人間と同じような結果が得られるのでは、と簡単に考えがちですが、それでは人間はどのような処理をしているのでしょうか。コンピュータに画像処理をさせるときには、「適当にやっておいて」では済まされません。計測原理を理解し、センサの特性を理解し、アルゴリズムの性能と限界を理解し、価格を含む要求仕様と納期を考慮の上でバランスを取る必要があります。
 本セミナーでは、ステレオビジョンの基礎に関して、市販テキストには記載がない(テキストには書けない)実際的な部分までを説明します。市販テキストを理解する助けになるだけでなく、実際への応用で考慮すべき点なども理解できると思います。

[プログラム]
Ⅰ. カメラ
  1. カメラモデル
  2. カメラパラメータ
  3. カメラキャリブレーションの原理と実際
  4. ステレオカメラとしての配慮(CCD/CMOSセンサ、カメラ間の同期、シャッタ、ガンマ)
Ⅱ. ディジタル画像
  1. 座標系
  2. 標本化・離散化と補間処理
  3. ディジタル画像の特性
  4. 画像処理
Ⅲ. ステレオビジョン
  1. 原理
  2. レクティフィケーション
  3. 対応位置探索
  4. 探索に失敗する場合(繰り返しパターン、オクルージョンなど)
  5. 特徴点
Ⅳ. マッチング
  1. 前処理
  2. テンプレートマッチング
  3. サブピクセル推定
  4. ホモグラフィ
  5. 最適化問題としてのパラメータ推定
  6. ICIAアルゴリズム
Ⅵ. まとめ