クラウドシステムにおけるアーキテクチャー設計の原則と最新の課題解決法

大規模データ対応が可能な最新の設計法を提示する講座。非同期通信を前提とし、スケールアウト設計が必要なクラウドアーキテクチャを修得し、最適なシステムを構築しよう!

クラウドシステムにおけるアーキテクチャー設計の原則と最新の課題解決法

共催:R&D支援センター

日時:2011年8月1日(月)10:30〜17:30

[講師の言葉]
セミナーではクラウドの可用性、スケーラビリティを十分に生かしてBig Dataを扱うアプリケーションのアーキテクチャー設計の方法を解説します。既存のWeb、オブジェクト指向技術、RDBを前提とした密結合の階層型アーキテクチャーとは異なり、クラウド環境におけるアーキテクチャーは、非同期通信を前提とし、スケールアウト設計が必要となります。また、オブジェクト指向に加えて関数型を取り入れた並列処理や、RDBに加えてNoSQLのデータモデルを組み合わせた設計を考えなければなりません。これらのクラウドの設計問題に対して、適材適所に要素技術を組み合わせるための根拠とともにその解決法を提示します。なお、本セミナーはできるだけ技術の中立性を重視して行います。

[プログラム]
1.アーキテクチャー設計の基本
  1-1 アーキテクチャー設計の位置づけ
  1-2 ドメインモデル、業務プロセス
  1-3 データ分析設計法
  1-4 演習
2.クラウドの要素技術(特にBig Data関連)
  2-1 SQL演算
  2-2 ACIDトランザクション
  2-3 NoSQLデータモデル
  2-4 MapReduceやデータ並列処理
  2-5 クラウドの要素技術の事例(Windows Azureの場合)
  2-6 演習
3.クラウドアーキテクチャースタイル
  3-1 アーキテクチャースタイルの種類
  3-2 並列処理の最新デザインパターン
  3-3 データモデルの選択、一貫性モデルの考え方
  3-4 CQRS アーキテクチャースタイル
  3-5 演習
4.アーキテクチャー設計の課題と最新の解決法
  4-1 Big Dataを扱うアーキテクチャーの原則
  4-2 KVSのデータ分析設計法
  4-3 MapReduce 関連の設計課題
  4-4 抽象的なプログラミングモデルとその設計上の考え方
  4-5 その他、より高度な設計、実装法(バッチとリアルタイムクエリーの組み合わせ、ストリームデータの扱いなど)
5.まとめ
・討論