幾何公差方式・最大実体公差方式の理論と実践

図面品質・設計品質を向上させるための講座。図面の曖昧さを排除して図面品質・設計品質の飛躍的向上をはかろう!

幾何公差方式・最大実体公差方式の理論と実践

共催:R&D支援センター

日時:2011年8月1日(月)10:30〜17:30

[講師の言葉]
ものづくりに於いて図面はQCDを左右する重要な技術文書であり契約書です。また、図面品質は会社のQCDを映す鏡とも云われています。一方、現在ものづくりはグローバル化が急速に進み企業間の競争は激しさを増しています。かかる環境に対応するため、公差設計を含む設計意図を的確に図面に表現し、的確に解釈するため必須の技術言語である幾何公差方式及び最大実体公差方式を充分に活用することが急務となっています。

[プログラム]
1.公差表示方式の基本原則
  1-1 独立の原則
  1-2 普通公差と寸法の種類
  1-3 寸法公差と幾何公差の相互依存性
  1-4 ASME Y14.5-2009との相違点(ポイント)
2.データム
  2-1 データム(基準)とは
  2-2 データム系の種類
  2-3 データムの選択と優先順位
3.位置度公差方式
  3-1 位置度公差方式
  3-2 位置度公差方式の特徴・利点
  3-3 公差量の計算の仕方
  3-4 複合位置度公差方式
  3-5 突出公差域
4.最大実体公差方式の原理
  4-1 最大実体公差方式の効果・利点
  4-2 最大実体公差方式の原理と追加公差
  4-3 実効状態・実効寸法
  4-4 最大実体公差方式の図示例及び解釈の仕方
  4-5 0(ゼロ)幾何公差方式
  4-6 最小実体公差方式
5.最大実体公差方式の検証
  5-1 機能ゲージによる方法
  5-2 実測による方法
  5-3 データム系の浮動
  5-4 最大実体公差方式 不適用と機能ゲージ
  5-5 同時検証
6.ASME Y14.5-2009の要点
  有用な事項、JIS(ISO)と適用、解釈等が異なる事項の抜粋
※ASME Y14.5-2009(日本語では“寸法及び公差記入法”)はアメリカ機械学会規格の一部分を構成している規格である。内容は幾何公差方式(最大実体公差方式を含む)全般にわたる