中国における取扱説明書に関する法規と国家標準(GB)

訴訟トラブルへの発展を未然に防ぐための講座!取扱説明書に関連する法規、国家標準から事例を通してクレーム対策までを学び、実務へと活かすための特別セミナー!

中国における取扱説明書に関する法規と国家標準(GB)

共催:R&D支援センター

日時:2011年8月22日(月) 10:30〜16:30

[講師の言葉]
中国に製品を輸出する場合、その製品の取扱説明書の内容や表示方法について定められた国家標準(GB)があることをご存知ですか?このGBは、消費者が「製品の正しい使用方法を理解する」「危険を招く恐れのある誤操作を回避する」「製品の故障、あるいは破壊を回避する」ことを目的としており、取扱説明書の制作に関する原則を規定しています。任意規格である日本のJISとは異なり、GBは、準拠しなければ法的な罰則も課せられる強制力のある標準です。

 また、中国消費者の権利意識は強く、製品に対するクレームを当局に訴える習慣があります。その後ろ盾となっているのが消費者権益保護法や産品品質法です。これらの法規も取扱説明書に大きく関係しています。取扱説明書の誤表記は訴訟に発展する恐れがあり、その対策が大変重要となっています。

 本セミナーでは、取扱説明書に関連する法規やGBの内容を解説するとともに、消費者クレームの事例と対策を解説します。

[プログラム]
Ⅰ. 中国における消費者トラブルと法規の整備
  1.つまみ食い中国経済史−高度経済発展と消費者の権利意識の高まり

  2.消費者トラブルと訴訟リスク−トラブル発生時の消費者行動の傾向、法規の整備

Ⅱ. 知らないではすまされない、取扱説明書に関係する法規
  1.中華人民共和国産品品質法−生産者・販売者の損害賠償責任を明文化

  2.中華人民共和国消費者権益保護法−消費者クレームは年間約100万件

  3.中華人民共和国国家通用言語文字法−商品の包装・表示の文字に関する規定

  4.中華人民共和国製品表示記載規定−中国国内で販売する製品は本規定を遵守

Ⅲ.強制力のある中国国家標準(GB)と取扱説明書
  1.GB 中国国家標準−中国国内で最も上位にある、強制力のある国家標準

  2.GB 5296 シリーズ−取扱説明書に求められる要求事項、安全警告の書き方

  3.GB/T 9969(2008)−工業製品使用説明書への記載項目

Ⅳ.リスク軽減のための取組み
  1.取扱説明書の製作工程を見直しする

  2.日本語の取扱説明書を見直しする

  3.中国語への翻訳