バッテリーマネジメントのための電気化学基礎講座

安全性を確保した電池システム構築のためのセミナー!蓄電システムとしての電池性能を最大限に引き出すための知識を修得し安全な製品開発に活かそう!

バッテリーマネジメントのための電気化学基礎講座

共催:R&D支援センター

日時:2011年8月29日(月) 10:30〜17:30

[講師の言葉]
電池は利用する側からすれば電気を貯めておくデバイス以上の意味はない。しかしより効率的にバッテリーをマネジメントしようとすればその内部で起きている現象を理解した上でシステムを構築する方がよい。

 よりユーザーにやさしいインテリジェントなバッテリーマネジメントシステムを構築するための電気化学の基礎を概説する。

[プログラム]
Ⅰ.電気の流れ道と物質のかかわり
  1.演習−豆電球の点灯順序
  2.電気の伝わり方と流れ方
    ・電気を動かす力
  3.静電気と動電気
    ・ガルバーニ電池
  4.極の呼び方
    ・プラスとマイナス
  5.直列つなぎと並列つなぎ
    ・ボルタ電堆
  6.電池と電気分解
    ・ファラデーの法則
  7.電気を担うもの、電子を阻むもの
    ・イオンの存在
  8.なぜ、リチウムイオン電池が求められるのか?
    ・水の分解電圧を超えて

Ⅱ.エネルギーデバイスと電気化学
  1.電池とキャパシタは何が違うか?
  2.電気二重層キャパシタの構造
  3.リチウムイオン電池の構造
    ・どこを流れてどこがせき止められるのか?
  4.高速充放電と電位プロファイル
    ・電気に流れを早くするには
  5.電極の構成要素とその役割
    ・活物質・集電体・導電助剤・バインダー
  6.電池の起電力と熱力学
  7.分解電圧と速度論
  8.内部抵抗とキャリア移動度
  9.オーミック接触と非直線抵抗

Ⅲ.システムとしての電池
  1.セルとバッテリー(モジュール)
  2.短絡と過充電
  3.電池容量と内部抵抗
  4.電池残量と起電力
  5.急速充電とトリクル充電
  6.電圧センサーと電流センサー
  7.電池の発熱と温度センサー
  8.電池の膨張とひずみセンサー
  9.可逆容量と不可逆容量
 10.劣化モードと寿命診断
 11.ノイズと誤動作
 12.データベースと履歴追跡
 13.ネットワークと遠隔監視