分かりやすく使いやすいGUI設計とその実際

ますます複雑になる機能に対応するためのセミナー!人間中心設計を実践し、誰にでも分かりやすく使いやすいインタフェースを設計しよう!

分かりやすく使いやすいGUI設計とその実際

共催:R&D支援センター

日時:2011年9月1日(木) 10:30〜17:30

【講師の言葉】
世の中には使いにくいものがあふれている。特にデジタル製品は技術の進歩により、多数の機能を集約した製品になる傾向があるため、複雑な機能を持つ製品を使いやすく見せるための工夫を行い、使いにくいものを無くしていく取り組みが求められる時代となっている。

 ものづくりに携わる人全員が人間にとって使いにくいものを作らないという人間中心設計を行えば、このようなことはなくなるのだが、人間中心設計を行うには、ユーザビリティの考え方を理解し、分かりやすく使いやすいGUIを構築するための知識を修得する必要がある。

 本セミナーでは、人間中心設計の考え方から始めて、GUIを分かりやすく使いやすくするために必要な知識について解説するだけでなく、実際にWebサイトを分かりやすく使いやすいものにするためのポイントについても理解していただく。これにより、世の中から使いにくいものをなくすための取り組みを実践していただくための実践的知識を学んでいただく。

【プログラム】
Ⅰ.人間中心設計の勧め
  1.人間中心設計専門家とは?
  2.ユーザビリティの原理
    a.ユニバーサルデザイン125の原理
    b.ISO9241-110の7つの原理
  3.ユーザビリティガイドライン
    a.アップルのガイドライン
    b.ISO9241-110のガイドライン
    c.Webのリサーチ・ベース・ガイドライン
    d.ISO規格の制定状況に注意(いずれJISになる)
    e.アクセシビリティ
  4.ユーザビリティの理論

Ⅱ.分かりやすく使いやすいGUIとは?
  1.見て意味が分かる
    a.ナビゲーションのメカニズム、ラベリング
    b.重要なメッセージに絞る
  2.どのような状態かが分かる
    a.ナビゲーション、経路探索
  3.構造が分かる
    a.情報アーキテクチャ
    b.インフォメーショングラフィックス
    c.情報探索モデル
  4.何が重要かが分かる
  5.何をすれば良いかが分かる
    a.アクションとコマンド
    b.フォームとコントロール
  6.何がどうなりそうかが分かる
    a.画面のレイアウト
    b.ナビゲーションのフレームワークとタイプ
    c.アーキテクチャ
    d.見通しを良くする
  7.何をしたかが分かる
  8.使いやすいと感じる
    a.使いやすさの味付け

Ⅲ.Webサイトを分かりやすく使いやすくする
  1.12ジャンルに分類
  2.強力なホームページの作成
  3.信頼と信用性の構築
  4.顧客の手助け
  5.効果的なページ・レイアウト
  6.ナビゲーションを容易にする
  7.使いやすいページのデザイン
    a.入力フォームを使いやすくする
  8.サイトの高速化

 本講座では、分かりやすく使いやすいGUIとは、見て意味が分かり、今どのような状態なのかが分かり、構造が見てとれて、何が重要かも分かり、何をすれば良いかが分かり、何がどうなりそうかが分かるだけでなく、何をしたかも分かるものであり、その結果総合的に使いやすいと感じるものであるという仮説のもとに、どのようにして設計すればそのような分かりやすく使いやすいGUIを作れるかという知識を修得できるだけでなく、Webサイトの場合に具体的にどのようなことをすれば良いのかについても言及する。基本的に講義を中心として展開する。