外観(目視・官能)検査の効率的な進め方
検査を効率的に進めるための規格化の手順や具体的手法、検査室環境管理、検査員の選定・育成などについて、原材料受入検査から半製品検査・出荷検査にいたるまで実践例で解説!
〜検査基準・標準の設定・検査室設計・検査員教育訓練・トラブル事例など〜
主催:R&D支援センター
日時:2011年10月25日(火) 10:30〜16:30
【講座のポイント】
お客様のライフスタイルの変化により、期待される効果や使用性、安全性、デザインなどの品質水準が多様化しています。メーカーは顧客(お客様)との品質水準の整合性を確保するため、ブランドマーケティングに対応した商品機能を検査規格に落とし込み、それを正確に検査判定する必要があります。また、海外品の扱いも増えており、外観目視検査はそういった環境変化へも迅速かつ低コストでの対応に適しています。
本講習会では、これらを効率的に進めるための規格化の手順や検査方法、検査室環境管理、検査員の選定・育成などについて、原材料受入検査から半製品検査・出荷検査にいたるまで実践例で解説いたします。医薬部外品、化粧品を中心とした解説になりますが、他業種でのご参加や講演実績もあり、外観検査を必要とする多くの業種で幅広く参考にしていただけると思います。
【プログラム】
1.商品(マーケット)の多様化と外観検査の役割
1-1 商品機能の品質保証と外観検査
1-2 外観(官能)検査の誤差因子とその管理
1-3 製造工程と外観検査の範囲
2.規格基準の明確化の手順
2-1 顧客・外注先との規格基準の共有
2-2 検査規格書の作成
3.外観検査判定基準の設定
3-1 検出される欠点例とそのランク付け、評価尺度と判定基準
3-2 抜取り方式と全数検査
3-3 ブランドマーケティングと判定基準(AQL)の考え方
3-4 標準見本、限度見本の制定および更新・管理
3-5 商品苦情と判定基準への反映
4.誤差因子を排除する検査環境作り
4-1 検査環境と検査員の誤差因子
4-2 検査室の設計と管理(照明、光源、空調、音、レイアウト)
5.外観検査の実施
5-1 原料・内容物外観検査の実際((粉体、液体、乳化物、固形物・・)
5-2 材料/完成品外観検査の実際(樹脂ボトル、ガラスボトル、コンパクト・・)
6.検査判定
6-1 検査員の検査結果と再検査および判定責任者による最終判定
6-2 規格・基準化(見本化)しきれない品質の判断と処置
6-3 検査結果の工程へのフィードバック
6-4 有効な検査記録の取り方
7.検査員の選定と教育訓練及び認定制度
7-1 検査員に求められる資質および識別能力と見極め
7-2 研究事例:官能検査(比色と匂い)の能力テストと教育訓練
7-3 目的別の検査員認定基準の設定
7-4 検査員認定制度(育成と管理)
8.外観検査の機械化、自動化
8-1 計測・検出方式
8-2 OFFラインとONライン
8-3 機械化、自動化の難
9.海外調達品の留意点
9-1 品質に対するギャップ(日本、アジア圏、欧米圏)
9-2 不良の例
(質疑応答・名刺交換・個別相談)