機能安全の考え方と進め方 〜ISO26262とIEC61508との相違点〜

機能安全の考え方を正確に理解し、円滑に取り組むための特別講座!

機能安全の考え方と進め方 〜ISO26262とIEC61508との相違点〜

共催:R&D支援センター

日時:2011年10月25日(火) 10:30〜17:30

[講師の言葉]
機能安全は、ハードウェアとソフトウェア及びその統合システム、リスクアセスメント、システム安全、信頼性工学、ディペンダビリティ、固有の安全技術、品質管理など幅広い専門分野を統合した21世紀の新しい安全に係るパラダイムである。機能安全規格類の理解が難しいという意見をよく耳にする。確かに、上述の専門分野を全てマスターした方は実際上存在しないであろう。従って、機能安全に取組むためには、それぞれの専門分野に造詣の深い方々のチーム作業によらなければならない。このとき、チームのメンバーが例えば機械工学、電子工学、ソフトウェア工学などの専門家であっても、それぞれ、最低限、機能安全に関する基本的事項を理解していることがこの取組みの成功への鍵となる。
 本講座では、各種専門分野の方々に、機能安全の基本的考え方を理解していただくことを第一の目標にしている。

[プログラム]
Ⅰ. IEC 61508(JIS C 0508)制定及び改訂の経緯
Ⅱ. 安全な状態の実現とは(ハザード、リスク、危害を含む)
Ⅲ. 機能とは、また機能安全とは何か
Ⅳ. 固有安全(本質安全)と機能安全
Ⅴ. 機能安全を支配する要因には何があるか
Ⅵ. 機能安全が対象とするハザードの分類
Ⅶ. 安全関連系の全安全ライフサイクル
Ⅷ. ランダム故障と決定論的原因故障
Ⅸ. 安全度と安全度水準(SIL)
Ⅹ. ソフトウェアに対する要求事項
ⅩⅠ. ISO 26262制定の経緯
ⅩⅡ. ISO 26262における安全な状態とIEC61508のそれとの比較
ⅩⅢ. ISO 26262の用語法とIEC 61508のそれとの比較
ⅩⅣ. ISO 26262のディコンポジッションとIEC 61508のフォールトトレランスの比較
ⅩⅤ. ASILとSILについて
ⅩⅥ. ステアバイワイヤシステムの機能安全評価事例