化粧品有用性評価のための皮膚計測

しみ・肌あれ・シワ・保湿に関する効能・効果の評価方法を解説!抗シワ効能表示に対する厚生労働省の承認など、旬な内容も!

化粧品有用性評価のための皮膚計測-客観的評価とその手法・留意点-〜しみ・肌あれ・シワ・保湿〜

共催:R&D支援センター

日時:2011年10月27日(木) 10:30〜16:20

第1部 しみ・肌あれに関する薬用化粧品(医薬部外品)の効能効果の評価方法
<趣旨>
 美白や肌あれ改善など機能性を訴求したスキンケア化粧品に対する消費者ニーズは高く、数多くの薬用化粧品 (医薬部外品)が化粧品各社から販売されている。しかしながら、汎用されている有効成分の種類は少なく、消費者の効果に対する満足度が低いのが現状である。したがって、より高い効果をもつ新有効成分の研究開発が望まれているので、シミや肌荒れを防ぐ薬用化粧品の効能効果に関する試験デザイン、評価方法、改善点などについて紹介する。
【プログラム】
1.薬用化粧品とは
 1.1 薬用化粧品の定義
 1.2 薬用化粧品(医薬部外品)の有効成分
 1.3 研究開発事例

2.美白機能評価
 2.1 はじめに
 2.2 評価方法
 2.3 試験例

3.肌荒れ改善機能評価
 3.1 はじめに
 3.2 評価方法
 3.3 試験例

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第2部 シワの科学と“新規効能取得のための抗シワ製品評価ガイドライン”に準じたシワ評価法
<趣旨>
 本年7月に薬事法で定められている化粧品の効能範囲が改正され、これまでの効能効果に「乾燥による小ジワを目立たなくする」が追加された。これを受け、アンチエイジング化粧品の市場がいっそう活性化することが予想される。シワに関わる効能を標榜するためには、客観性のある評価法に基づいて、化粧品のシワ改善効果を確認することが義務付けられる。そこで、本セミナーでは“新規効能取得のための抗シワ製品評価ガイドライン”に準じたシワ評価法について述べる。シワ形成のメカニズムとそれに対応する各種有効成分の現状をレビューし、具体的な測定条件・環境や各種測定法による結果の事例を交えながら、アンチエイジング化粧品の開発へ向けた実践的なシワ評価法について紹介したい。

<受講対象イメージ>

  • アンチエイジング製品のシワ改善効果を、これから初めて評価したいと考えている方。
  • 現在シワ評価を行っているが、データのバラツキが大きく、評価法の改善を検討されている方。
  • 「シワ」に関する化粧品の新しい効能追加と、それに対応する評価法に関わる情報が欲しい方。

【プログラム】
1. アンチエイジング化粧品をとりまく状況の移り変わり
 1.1アンチエイジング化粧品の市場について
 1.2化粧品の効能拡大とその適用について

2. シワの科学と有効成分
 2.1 シワ形成のメカニズム
 2.2 アンチエイジングを目的とした有効成分のあり方

3. シワ評価法ガイドライン
 3.1 シワ評価に関わる背景と現状
 3.2 “新規効能取得のための抗シワ製品評価ガイドライン”について

4. シワ評価法の実際
 4.1 目視判定法
 4.2 二次元解析法
 4.3 三次元解析法

5. 総括

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第3部 保湿性化粧品の有用性評価
<趣旨>
 皮膚の保湿剤開発において、化粧品業界の現状として各社が実施している測定・評価方法のアンケート結果を紹介し、その中から最も多く使用されている測定機器の原理と測定方法および測定における注意点をデータを交えながら解説する。また、保湿剤配合化粧品をヒト皮膚に連用したときの保湿効果について測定事例を紹介し、最近厚労省が認可した保湿による抗シワ効果についても触れる。
<受講対象者>
計測実務に携わる方で、基礎を学びたい方
【プログラム】
1.業界の現状
2.保湿剤評価のための計測機器
3.コンダクタンスと角層水分含量
4.評価における注意点
 ・接触
 ・電極径
 ・温度と湿度
 ・部位差
 ・季節変化
 ・その他

5.測定例
 ・典型的な保湿剤
 ・保湿剤配合化粧品の連用