市場を支配し、高収益を産むための「先読み」「先回り」「先取り」戦略

特許情報から抽出した「顧客情報」「ニーズ情報」を用いた技術マーケティングの手法を詳解!

市場を支配し、高収益を産むための「先読み」「先回り」「先取り」戦略
〜高収益企業クアルコムに学べ!バリューチェーンを支配し10年先まで勝つ方法〜

主催:R&D支援センター

日時:2011年12月13日(火) 12:30〜16:30

[講座のポイント]
 「新しい飯の種を考えろ」。どの企業においても、これが永遠の課題である。しかし、今から2年先3年先を考えても、殆どの場合はすでに他社が先行している。
 今実現している新規のデバイスについては、基本的な原理やアイデアは10年以上前から検討されているモノがほとんどである。かといって、実現するかどうか分からないようなものを、手当たり次第に次々と研究するわけにもいかない。そこで「先読み」とそれに対するファーストアクションが重要となる。まず重要なのは、「何を先読みするか」である。

 企業は通常、自社の技術の延長線上で未来予測をし、研究テーマを決めがちであるが、ポイントは、「エンドユーザ」の未来を予測し、そして次にファーストアクションとして「サービス」「製品全体」「エンドユーザを包囲する」「バリューチェーン全体」の権利(特許)を、アイデア・コンセプトとして包括的に、あらかじめ取得することである。これを私は「先読み」の「バリューチェーン特許」戦略と呼ぶ。特許による技術的優位性の確保という間接的な方法ではなく、ダイレクトに市場を支配するために特許を取得するのである。

 10年先に勝てるかどうかは「先読み」と「バリューチェーン特許」戦略にかかっている。本セミナーでは、携帯端末用通信モジュールで圧倒的なシェアと高収益を誇るクアルコムの事例を中心に、長期間にわたり高収益を確保するために必要な戦略の立て方の他、従来の経営学フレームワーク(3C、5Fなど)に知財戦略を組み込み、具体的な活動に落としこむための考え方を紹介する。

[プログラム]
1.バリューチェーンと特許戦略
  1-1.アップルが証明した「アイデア」がもたらす高収益〜日銀総裁講演の意味
  1-2.3C、5F分析を特許戦略上の「具体的アクション」に結びつける
  1-3.クアルコムのビジネスモデル〜Enablerという「市場支配者」
  1-4.高収益企業の出願動向からわかる「ある秘密」
  1-5.マイクロソフト「発明研究所」の意味〜ビジネスエコシステムを「知財」で支配する
2.「先読み、先出し、先取り」の技法
  2-1.自社の技術の先読み?ではない「先読み」
  2-2.ユーザー、製品、サービスの先を読め
  2-3.人口とその構成が全て
  2-4.完成品メーカーは、発展するサービスとの接点を考える
3.「課題」に注目する
  3-1.現在の課題は、すでに解決が提案されている〜課題で整理すると「込み具合」がわかる
  3-2.解決されたあとの世界を考える〜ニッチな特許、特異点
  3-3.新しい「課題」で押さえる〜空白を「見る」技術
  3-4.決め手は「課題」の先読み〜「頭脳」を投入すべきポイント
4.「先読み」の深化
  4-1.一度課題に戻す〜思いつきも「既存技術」
  4-2.代替案の「切り口」を出す〜「概念化」
  4-3.「課題抽出」「概念化」と「具体化」〜ロジカルシンキングサイクルを徹底する
【質疑応答・名刺交換・個別相談】

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