高分子延伸過程における分子配向・結晶化制御技術

フィルムや繊維の延伸による分子配向挙動と配向結晶化に関して、巨視的な(物理的な)視点と微視的な(化学的な)視点の両者から解説!

高分子延伸過程における分子配向・結晶化制御技術

主催:R&D支援センター

日時:2012年1月20日(金) 13:00〜16:30

[講座のポイント]
高分子のフィルムや繊維を延伸することによって、分子が配向すると共に、配向結晶化と呼ばれる特徴的な結晶化が起こり、「繊維構造」と呼ばれる特異な構造が形成される。この構造により、強くてしなやかな性質が発現すると共に、光学的性質、熱物性なども大きく変化する。この講習では、フィルムや繊維の延伸による分子配向挙動と配向結晶化に関して、巨視的な(物理的な)視点と微視的な(化学的な)視点の両者から解説し、延伸による物性制御の原理について習得してもらうことを目指す。

[プログラム]
1.高分子の延伸工程
  1-1.延伸装置と延伸条件

    ガラス転移温度と延伸

  1-2.延伸工程で加わる力と変形

    伸長とせん断

  1-3.延伸工程で加わる熱

    熱伝達と熱放射

  1-4.延伸の基礎方程式

    温度分布の推定

    安定性の評価

2.延伸による分子配向・結晶化制御
  2-1.分子配向の3要素

    配向形態 / 配向度 / 配向要素/延伸による複屈折制御

  2-2.配向度の測定法(配向度と物性)

  2-3.延伸による分子配向制御

  2-4.高分子の結晶

  2-5.配向結晶化

    延伸による配向結晶化の制御

【質疑応答・名刺交換】