ポリウレタンの成形技術及びトラブル対策

原材料、製造方法、製造設備、性能・用途展開、技術的課題、最新技術などについて基礎から応用まで分り易く説明し、製造現場での問題解決の立場よりトラブル現象、原因、対策についても詳しく解説する!

ポリウレタンの成形技術及びトラブル対策

主催:R&D支援センター

日時:2012年3月28日(水) 12:30〜16:30

【習得できる知識】
 ポリウレタンの化学、イソシアナートの化学、化学量論、発泡成形、発泡成形機、エラストマー成形、注型成形機、断熱材、クッション材、トラブル対策、トラブルの因果関係、ノンフロン対策、新技術開発動向、化学物質法規制動向、新規格動向(JIS、ISOなど)等。

【講座の趣旨、ポイント】
 今回のセミナーは、これまでの講師の永年の経験に基づき、「ポリウレタンの化学及び技術」について基礎から応用まで総合的に解説します。このセミナーは3部構成になっております。即ち、第1部ではポリウレタンフォームの成形技術について、第2部ではポリウレタンエラストマーの成形技術について、第3部ではフォーム及びエラストマー両方のトラブル対策について解説します。

 第1部及び第2部の成形技術の項では、反応・化学、原材料、製造方法、製造設備、性能・用途展開、技術的課題、最新技術などについて基礎から応用まで分り易く解説します。また、第3部のトラブル対策の項では、製造現場での問題解決の立場よりトラブル現象、原因、対策について詳細に解説します。

 このように、「ポリウレタンの化学と技術」について基礎(入門)から応用に到るまで幅広く実践的に解説しますので、ポリウレタン関連の技術者・関係者のご参加を期待します。

【プログラム】
第1部 ポリウレタンフォーム関係の成形技術
  0.はじめに
   (1)ポリウレタン(PUR)とは
   (2)PURの歴史
   (3)PURフォームの分類
   (4)PURフォームの需要動向
  1.ポリウレタン(PUR)の化学
   (1)イソシアナートの化学
   (2)PURの生成反応
   (3)PUR製造時の化学量論
  2.PURの原料
   (1)ポリイソシアナート類
   (2)ポリオール類
   (3)発泡剤
   (4)触媒
   (5)その他の原料
  3.PURフォームの製造方法、製造設備
   (1)発泡成形方法(製造方法)とフォームの分類
   (2)スラブ法
   (3)モールド法
   (4)連続ラミネート
   (5)現場発泡法
   (6)その他
  4.PURフォームの性能と用途
   (1)軟質フォーム
   (2)硬質フォーム
  5.PURフォームの課題と対応
   (1)課題の概要
   (2)地球環境保全上の課題と対応(地球温暖化対策、ノンフロン対策)
   (3)循環社会形成に基づく課題と対応(スクラップ低減対策、リサイクル対策)
   (4)バイオマス対応(PUR原料、補強繊維対策)
   (5)労働安全衛生上の課題と対応
   (6)新技術・新製品開発動向
   (7)新しい規格の改正動向
   (8)化学物質関係の法規制改正動向
第2部 ポリウレタンエラストマー関係の成形技術
  1.ポリウレタン(PUR)エラストマーの分類
  2.PURエラストマーの需要動向
  3.熱可塑性PUR(TPU)
  4.注型PURエラストマー(非発泡タイプ)
  5.注型PURエラストマー(発泡タイプ)
  6.その他のPURエラストマー(混練タイプ、スプレータイプなど)
第3部 トラブル対策
  1.トラブル対策の考え方(キーコンセプト、発泡成形を支配する物理的法則)
  2.トラブル対策前の確認事項
  3.軟質フォームのトラブル対策(スラブ発泡法、モールド発泡法)
  4.硬質フォームのトラブル対策(連続ラミ法、現場発泡法、サンドイッチパネル法)
  5.エラストマーのトラブル対策
(質疑応答・名刺交換・個別相談)