破面解析手法を中心としたプラスチック成形品の故障解析技術と事例

破面解析手法を中心とした実用レベルの故障解析技術について解析事例を交えて解説!

破面解析手法を中心としたプラスチック成形品の故障解析技術と事例

主催:R&D支援センター

日時:2012年3月30日(金) 13:00〜16:30

【講座のポイント】
 近年、金属代替の重要な機構部品かつ厳しい環境下で使用されるプラスチック(特にエンプラ)の成形品において、破損問題は全体の機能に大きな影響を与えるため、故障解析(破壊原因の調査)は極めて重要となっています。

 故障解析の1つの手段として用いられる破面解析(フラクトグラフィー)は、以前から金属材料を中心に行われてきました。破面には破損に至る履歴が刻み込まれているので、原因究明の糸口として破面解析が有効となるからです。現在ではプラスチックに対しても応用されています。

 本セミナーでは、破面解析手法を中心とした実用レベルの故障解析技術について解析事例を交えて解説します。

【受講対象者・レベル】
 プラスチック製品の破損トラブルの解析(原因調査)や製品設計を行っている方(品質管理、試作評価、設計 等)

【プログラム】
1.破面解析の基本
  1-1 破損原因調査のポイント
2.破面解析の手順
  2-1 破損問題の解析フローについて
  2-2 破面解析手法
    ・破面解析の3つの要点(①起点の判断、②欠陥の有無確認、③破壊を及ぼした外力の判断)
3.標準破面について
  3-1 標準破面の分類と特徴
    ・POM一般材料の破面(脆性、静的延性、疲労、クリープ、腐食劣化)
    ・その他材料の破面(PBT、PPS、ABS等)
4.SEM観察用試料作製および観察技術
  4-1 試料作製の要点とSEM観察の注意点
5.解析事例と対策事例の紹介
  5-1 設計的な不具合要因による破壊例
  5-2 成形的な不具合要因による破壊例
  5-3 化学分析を必要とする解析(異物、劣化分析)
6.エッチングを用いた新しい破面解析手法(破面直下の高次構造観察)の紹介
  (「静岡県科学技術振興知事褒賞」受賞技術)
7.その他の観察技術
  7-1 非破壊内部観察技術

[質疑応答・名刺交換]