縣濁重合・乳化重合における粒子径の制御と機能性高分子微粒子の作製
乳化・縣濁重合法による高分子(樹脂)製造の基礎から粒子径の制御法、表面修飾や構造化粒子の製法まで分かりやすく解説!
縣濁重合・乳化重合における粒子径の制御と機能性高分子微粒子の作製
主催:R&D支援センター
日時:2012年4月25日(水) 12:30〜16:30
【講座のポイント】
乳化あるいは縣濁重合法は、高分子(樹脂)の主たる製法であり、製造技術として理論的にも技術的にもかなり確立された手法である。一方、これらの製法は生成物が微粒子として生成すると言う特徴がある。たんなるバルク樹脂を作るには邪魔な話であるが、視点を変えると、微粒子であること自体が一つの機能であるので、機能性材料を直接得ることができることになる。高分子微粒子が高分子という基本材料であると伴に、その表面や内部構造、粒子径と制御することにより、新たな機能を持つ高分子材料とすることができる。
では、微粒子とすることによりどのような機能が期待できるのであろうか。例をあげれば、流動性制御機能、帯電制御機能、溶融粘度調機能、スペーサやフィルタ機能付構成材料、多孔構成材などが考えられる。これらは既知の機能ばかりでなく、なにか新たな機能性材料の設計を求められたとき、微粒子を用いる、あるいは微粒子化することにより、その解を得られる可能性がある。
本講では、高分子微粒子の製法を概観すると伴に、粒子径の制御法、また、表面修飾や構造化粒子の製法についても述べる。
【プログラム】
1.懸濁重合・乳化重合における粒子径
1-1.粒子形成機構
1-2.粒子径
2.懸濁重合における粒子径制御
2-1.攪拌法・攪拌条件
2-2.懸濁安定剤
2-3.液滴調整法(一段分散法、マイクロチャネル法など)
2-4.その他(予備重合法など)
3.乳化重合とその応用法における粒子径制御
3-1.ソープフリー乳化重合
3-2.分散重合
3-3.シード重合
3-4.膨潤重合
3-5.粒子凝集法
3-6.その他(マイクロエマルション法など)
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