局所クリーン化技術の基礎と技術トレンド

クリーンルームに従事される方は必聴!局所クリーン化の基礎から新世代局所クリーン化生産システムの背景、原理、導入事例を詳解!

局所クリーン化技術の基礎と技術トレンド

主催:R&D支援センター

日時:2012年7月26日(木) 10:30〜16:30

【受講対象】
クリーンルームに従事される技術者あるいは研究者
半導体系製造装置、デバイス製造、クリーン化部品製造関連企業の方

【予備知識】
・工学専門分野の方々ならば、特に必要な予備知識がなくても問題ありません。

【修得知識】
・局所クリーン化技術の基礎と応用法
・ミニマルファブシステム

【講座の趣旨】
 従来の歩留まり向上対策は、行き着くところまで来ているにもかかわらず、激しいマーケット内競争で製造部門は厳しいコストダウンを強いられている。幸いなことに、生産方式自体を革新し、従来の労苦を不要な物とする、新世代の局所クリーン化技術が誕生している。

 すでに半導体前工程ではパーティクル遮断型の新世代局所クリーン化生産システムが開発され、パーティクル起因歩留まりが大きく改善されると同時に、工場空調エネルギーの大幅削減が実現されている。また、副次効果として、従来困難を伴った自動化が実際極めて容易になり、工場生産性の飛躍的向上を果たした。これらのメリットは、半導体後工程・FPD・精密機械組立実装の広い産業分野において今後重要視されてくる。また、局所クリーン化の次世代型であるガス遮断型方式を導入することで、水分・酸素・VOCなどの体系的ガス管理が可能になり、従来不可能であった100%の良品率を超えた「完全均一品質生産」を指向することが可能になる。またその環境分離技術としての有用性から、様々な環境対策、CO2削減への強力なソリューションともなってくる。

 本講演では、その背景から原理、そして導入事例を解説し、さらに、今後の様々な産業への導入効果についても言及するとともに、次世代型の具体的開発事例(ミニマルファブシステム)についても紹介する。

【プログラム】
1.クリーン化技術のレビュー
  1-1.クリーンルーム技術
  1-2.半導体クリーン化技術
  1-3.スーパークリーンテクノロジー

2.局所クリーン化生産技術の原理
  2-1.第三の生産技術
  2-2.既存局所クリーン化技術と局所クリーン化生産方式(EPS)
  2-3.新・4原則(管理技術の変質)

3.半導体前工程(パーティクル遮断型)事例
  3-1.200mm及び300mmウェハ対応システム導入経緯と導入状況
  3-2.300mmウェハ対応システムの現状
  3-3.搬送システム
  3-4.導入メリット(生産性向上等)/450mm化はあるのか?

4.産総研のガス遮断型システム開発事例
  4-1.開発経緯
  4-2.システム概要と性能
  4-3.グローブボックス方式のポイント
  4-4.歩留まり制御の基礎的実証実験例 〜完全均一品質生産

5.今後の産業応用展開
  5-1.半導体前工程の次世代システム
  5-2.半導体後工程・実装技術、広義のMEMS技術製造
  5-3.液晶ディスプレイ工程:基盤巨大化との関連性
  5-4.製薬・バイオ技術:GMP対策との関連性
  5-5.食品製造:HACCP対策との関連性
  5-6.ナノテクノロジー:製造へ繋げる不可欠技術
  5-7.シックハウス症候群対策技術との強い関連性
  5-8.VOC対策技術との関連性
  5-9.クリーン化技術関連産業の今後

6.最新の局所クリーン化技術開発 〜ミニマルファブの開発
  6-1.ミニマルファブ構想
  6-2.ミニマルファブと局所クリーン化
  6-3.ミニマルファブの生産性と経済性
  6-4.ミニマルマニュファクチャリング
  6-5.ミニマルファブ開発の現状

【質疑応答・名刺交換・個別相談】