マイクロリアクターの基礎と技術トレンド
化学産業のパラダイムシフト:プロセステクノロジーからプロダクトテクノロジーへ!基礎事項を項目ごとに解説し、それを利用した有用なプロセス製造事例を紹介!
主催:R&D支援センター
日時:2012年8月24日(金) 10:30〜16:30
【講座のポイント】
2000年前後から研究開発が行われてきたマイクロ化学技術も12年程度たって、いくつかの生産プロセスから高機能ヒット商品が創出されるに至っている。本講習では、その集大成として、マイクロリアクター技術の基礎事項を項目ごとに解説し、それを利用した有用なプロセス製造事例を紹介する。さらに、世界の動向を概観したのち、マイクロリアクターを生産プロセスへ展開するための戦略を講述する。最後に、マイクロリアクターがもたらす化学産業ビジネスのパラダイムシフトの可能性について考察する。
【受講対象者・レベル】
化学、化学工学の基礎知識を持った研究者、技術者。バッチプロセスからフロー系への展開を考えている方、医薬品、高機能製品、ナノ粒子や高分子製造の精緻化を試みている方、化学プロセスの強化に携わっている方など
【プログラム】
1.マイクロリアクターとは?
1-1 これからの生産技術に求められること〜日本の化学産業界の方向性提言から
1-2 マイクロスケール効果
1-3 マイクロデバイス概観
2.マイクロ空間での混合、熱交換、物質移動操作の基本原理
2-1 マイクロ混合、伝熱の特徴と能力
2-2 界面を積極的に利用した操作
2-3 マイクロ流体セグメント概念に基づく厳密操作
3.マイクロでの特徴を生かした製品の厳密製造事例紹介
3-1 各種有機合成(素反応制御)
3-2 過酷な条件での安全反応操作
3-3 高分子の厳密合成
3-4 エマルション製造
3-5 核生成、粒子成長独立制御によるナノ粒子の厳密設計
3-6 触媒マイクロリアクターへの展開
4.マイクロ化学プロセス開発手順
4-1 マイクロデバイス設計の流れ
4-2 マイクロミキサー、リアクター設計法
5.生産プロセスへのスケールアップ
5-1 適用分野と国内外での開発動向
5-2 生産プロセスへのマイクロリアクター技術の利用戦略
5-3 大量生産用機能流路の設計法とそのポテンシャルとそのプラント設計例
6.まとめ
将来の化学産業におけるマイクロリアクター技術利用がもたらす多面的効果
【質疑応答・名刺交換】