高分子の難燃化技術・難燃性評価と法規制対応

高分子材料の難燃化について、基礎から応用までをわかりやすく説明する。また、高分子材料の難燃化に関する文献、コンファレンスなど情報収集の方法、化学物質を対象とする最近の法規制の動向についても解説!

高分子の難燃化技術・難燃性評価と法規制対応

主催:R&D支援センター

日時:2012年8月29日(水) 12:30〜16:30

【講座のポイント】
 一般的に高分子材料を難燃化する技術としてハロゲン、リン、水酸化物などを添加する方法が知られていますが、それらの難燃剤の選択の基礎となる燃焼理論、実際の燃焼時の問題点、その対応などについては十分に周知されていないことが多いようです。

 そこで、本講座では、これらの基礎的事項を解説し、それらの問題点の解決、応用展開について、即ち、高分子材料の難燃化に対する基礎から応用まで、講師の体験の中からわかりやすく解説するものであります。また、高分子材料の難燃化に関する文献、コンファレンスなど情報収集の方法なども解説いたします。また、具体的な応用例として、建築材料などをイメージした新製品の安全設計の考え方と対応につき提示したいと思います。併せて、化学物質を対象とする最近の法規制の動向を踏まえた技術展開についても解説したいと思います。これらの分野で活動されている技術者、研究者などの方々のご参加を期待しております。

【習得できる技術】
 燃焼現象、難燃化技術の基礎・具体的な対応・応用、難燃剤の市場動向、難燃性評価方法、非発泡材料・発泡材料の難燃化、法規制状況・安全対策・環境対策など。

【プログラム】
1.燃焼の基礎(燃焼理論入門)
  1)燃焼現象
  2)燃焼の化学
  3)燃焼の形態
  4)燃焼の時間的経過
  5)発煙、燃焼生成物
  6)気体、液体、固体の燃焼
2.高分子材料の難燃化技術
  1)高分子材料の燃焼現象
  2)高分子材料の熱分解及び熱特性
  3)難燃化の考え方
  4)難燃剤の選択
  5)代表的な難燃剤
  6)難燃剤の需要動向(市場動向)
3.難燃性の評価方法
  1)難燃性評価方法の概要
  2)微小材料による評価試験方法
  3)微小材料による評価試験方法及び問題点
  4)実大規模評価試験方法(建材の評価方法)
  5)その他の評価試験方法
4.発泡高分子材料の難燃化
  1)発泡高分子材料の需要動向
  2)発泡高分子材料の燃焼形態
  3)発泡高分子材料の難燃化
  3)製品安全設計の考え方と対応
5.新しい難燃化の考え方(対策)
  1)分子構造の改善
  2)ナノテクの活用
  3)新しい難燃技術の動向
  4)難燃化関係文献、コンファレンスの動向
6.難燃化技術と法規制対応(環境問題、安全衛生対策など)
  1)法規制動向(難燃剤の規制動向)
  2)環境問題への対応(難燃剤、発泡剤等)
  3)安全衛生問題への対応
  4)その他(高性能・高機能化への対応など)

【質疑応答・名刺交換・個別相談】